【ソフトウェア】

音響指紋技術を組み込んだNapsterクライアントがリリース

■URL
http://www.napster.com/win/

 米Napsterは21日、音響指紋技術によるファイル識別技術を組み込んだWindows用クライアント「Napster 2.0 beta 10.3」をリリースした。音響指紋とは、デジタル音楽の波形から音響特性を解析し、音楽ファイルに固有のデータを表したもの。この技術を組み込むことでファイル識別の精度が高まり、著作権付き楽曲の遮断措置を強化する。

 音響指紋技術を組み込んだ新版のリリースは、米連邦地裁が3月5日に下した、著作権付き楽曲の交換停止命令に応じたもの。Napsterはこれを遵守するため、システム上にフィルタリングシステムや米Gracenoteの楽曲データベースを導入しているが、クライアントに音響指紋技術を組み込むことで、遮断措置の強化を図る。

 新版では、音響指紋技術の導入によってファイル識別精度が向上したほか、転送エラーや時間切れを少なくしたり、多数のバグを修正するなどの改善が図られている。旧版でもNapsterを利用できるが、同社では、これらの機能を備えた新版をダウンロードして使用するよう勧めている。

(2001/6/25)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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