【新製品】

デジタルアーツ、フィルタリングソフト「i-フィルター Ver.3」発売

■URL
http://www.daj.co.jp/

道具登志夫社長

 デジタルアーツ株式会社は、有害コンテンツを遮断するフィルタリングソフト「i-フィルター Business Edition Ver.3」(以下「i-フィルターVer.3」)を発売する。発売日は、Linux版が7月10日、Solaris版は7月20日、Windows版は8月中。価格は、500ライセンスで1年目が112万3,000円、2年目以降は更新料56万1,500円。

 「i-フィルターVer.3」では、英国の非営利団体「ICRA」による国際標準レイティング(有害コンテンツの格付け)に合わせた「ブラックリスト」および「語句・単語リスト」に加え、「閲覧可能(見せる)リスト」を追加した。「閲覧可能リスト」では、パスワード入力をすることでブロックが解除され、サイトを数分間閲覧できるようになる。なお、ブロック解除時のログ履歴は保存されるので、「企業のネットワーク管理者に負担をかけにくいしくみ」だという。また、ビジネス向けにON・OFF設定ができる「求人情報」「出会い」「オンライントレード」など10種類のカテゴリーも追加した。

田島正広弁護士

 新製品発表会では、NPO法人「シロガネ・サイバーポール」の代表で弁護士の田島正広氏により「IT社会に潜む有害コンテンツによる被害の実態とその対策」と題した特別講演が行なわれた。講演の中で、田島氏は、一般消費者から寄せられる相談は「詐欺的取引(特にネットオークション)」「誹謗中傷」「ダイヤルQ2・国際電話の課金トラブル」「スパムメール」の4つに分類されるとし、こうしたトラブルには容易・迅速・広範囲といった特徴があると指摘した。さらに、簡単かつ匿名で迷惑行為ができるがゆえの加害者側の規範意識の欠如や、被害者側の法的および技術的無知も特徴として挙げた。また、有害コンテンツ、特にアダルトサイトに関するトラブルにも触れた。アダルトサイトでは、ダイヤルQ2や国際電話の課金トラブルや子供に対する教育的悪影響などが指摘されているが、「アダルトコンテンツ自体を禁止するのは乱暴。個人の意志で接触するのであればそれは自由であり、意思を認めた上で対策を練らねばならない」と述べた。

(2001/7/10)

[Reported by moriyama@impress.co.jp]


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