【ラーニング】

グローバルナレッジ、IT資格のトレーニングと試験のセット提供を開始

■URL
http://www.globalknowledge.co.jp/

グローバルナレッジの尾藤社長
 米Global Knowledgeの日本法人であるグローバルナレッジネットワークインク日本支社(以下グローバルナレッジ)は、ベンダー系の資格取得を目的とした新サービス「BOOT CAMP」を、9月から開始すると発表した。

 Global Knowledgeは1995年に設立され、現在世界30カ国・年間23万人にIT教育サービスを提供している。主として企業を対象に、教室での集合教育とeラーニングを組み合わせたサービスを展開しており、IT教育分野ではIBM、Oracle、SAPについで世界4位の位置で、独立系では最大規模という。日本法人のグローバルナレッジは1996年に設立、これまでにNTT・NTTデータやCSKなどへ導入している。

 今回、9月から始まる新サービスとして、ベンダー系の資格取得を目的としたITトレーニングコース「BOOT CAMP」を発表した。これはMicrosoftの「Micirosoft Certified Professional」(MCP)やCiscoの「Cisco Certified Network Associate」(CCNA)など、ニーズの高いベンダー系資格を対象として、5日間の集中講座と補習的なeラーニングに実際の試験を組み合わせ、パッケージとして提供するものだ。最初にスキルチェックで該当コースに見合った知識を見に付けているかを判定する。ここで知識不足と判定されると、別コースなどで必要な知識を身に付けてからの参加となる。知識的に問題ない場合は、インストラクターによる教室での授業と、「eGES」というeラーニング教材を使った復習を行なうコースへ参加する。5日間のコース最終日に資格試験が行なわれ、これによって試験対策から実際までがカバーできる形だ。もし合格しなかった場合は、オンラインで6ヶ月間、講師への質疑応答が可能で、その後再受験することで合格を目指す。またeラーニング教材を使った自宅学習も可能だ。ある会社の新人教育でテスト的にこのシステムを導入した際、コースでの試験合格率は80%を超える効果が得られたという。

BOOT CAMPのモデル図
 BOOT CAMPはCiscoのCCNA(1科目)、MicrosoftのMCP(2科目)に対応しており、価格はCCNAが28万500円、MCPが28万2,500円。いずれも1科目分の受験料金を含んでおり、2001年内は各25万円での割引提供も行なっていく。

 同社の尾藤伸一社長は「Eビジネスが一般化した現在、そのシステムは複数のハードやアプリケーション、データベースなどの組み合わせとなっている場合がほとんど。こうしたシステムにミッションクリティカルに対応するには、社内にカバーできる人材を作ることが最も効率的」と述べ、社内のIT技術者へのトレーニング強化として、同社のサービスをアピールした。現在日本では200ほどのコースを展開しているが、市場ニーズや技術動向に合わせて、2001年度中に45の新規開発コース、23の既存コースアップデート、27のベンダー提供による新規コースを追加するという。

(2001/7/11)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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