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■URL
http://www1.bi-net.co.jp/netcom2001/
韓国のIT関連・コンテンツ関連のベンチャー企業を紹介するイベント「Net Communication 2001 In Korea & Japan」(第3次韓日文化/IT産業ビジネスフェア) が開催されている。1999年から今回で3回目となるイベントだ。
会場内はハード・サービス系のエリアと、ゲームやアニメーションのエンタテインメント系エリアに大きく二分されている。出展企業は30数社と小規模だが、ADSLが広く普及している韓国ならではの技術やコンテンツが見受けられた。ここでは目を引いたものを中心にご紹介しよう。
まずはハード関連から、NET&SYS社のコンパクトなADSLモデム「MD3000RJ」。日本市場向けのAnnex.Cタイプだが、最大8MbpsのG.dmtと最大1.5MbpsのG.liteの自動切替が可能で、ルーター機能も持つ。伊藤忠コミュニケーションが8月後半から日本での販売を展開する予定で、価格は1万円台の予定という。
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インターネット電話の使い勝手を向上させる「IVY Phone」
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また、ELBIO社の遠隔医療端末「WebDoc」や、携帯電話につけたICチップから高速料金決済などが可能なKATIS社の電子支払いシステム「MobiCash」も注目を集めていた。「WebDoc」は端末1台で血糖値・血圧・体温・体脂肪などが測れ、PCにUSB接続してインターネット経由で病院や健康関連サイトにデータを送り、診断や治療に役立てるものだ。韓国ではすでに保険会社や病院で導入が始まっているという。「MobiCash」は5ミリ四方ほどの大きさのICチップを携帯電話に埋め込み、そのチップと専用ゲートウェイ機器を利用して、非接触型の小額決済を可能にするもの。現在はクレジットカード会社と連係し、「NobiCash」を利用したビジネスモデルの確立を目指しているという。
サービス・コンテンツ関連では、eラーニング関連が目立った。子供から大学まで、広い層を対象とした英語教育プログラムを展開する「e-future」、ソリューションから教材作成ソフトまで広い守備範囲を持ち、韓国の大企業約30社に社内教育ソリューションを提供する「HANBIT NET」、韓国語のオンライン学習プログラムを提供する「Korean Tutor」といった企業だ。「Korean Tutor」では、PocketPCに対応した韓国語学習プログラムも披露していた。またMpeg4の動画を付けて送受信ができるWebメール「MailScope」(WINTO Global社)や、110万人のユーザーを持つ“サイバー・ホスピタル”である「健康セン」(medidas社)といった出品もあった。
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多機能なバーチャル空間を追求「JayNara」
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また娯楽系の異色のサービスとして、Sinnmani社による「エンタファンド」が出展していた。これは映画などのエンタテインメントコンテンツへ投資するファンドをサイトがユーザーへ販売し、作品がヒットした場合、ファンドで投資した割合に応じて収益金がもらえるものだ。現在は封切前の映画へ投資するファンドが中心で、ファンドで得た収入で映画配給会社は宣伝やマーケティングを行ない、ヒットへ寄与する形となる。ユーザーはファンドを株式のように売買することができ、またサイト上から作品の感想や映画館の混雑状況を報告するなどの情報交換もでき、コミュニティ的な要素もある。作品の応援を通して、うまくいけば収益が期待できるという二重の楽しみがあり、好調な韓国映画事情と合致したユニークなサービスといえるだろう。
「Net Communication 2001 In Korea & Japan」は7月26日まで、東京国際フォーラムで開催中だ。
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8Mbpsに対応のADSLモデム「MD3000RJ」 | 遠隔医療端末「WebDoc」。血圧測定部が収納できる | LG電子の60インチPDP |
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「Korean Tutor」のPocketPCによるデモ | 女の子キャラが可愛い対戦爆弾ゲーム「GODI BOO<」 | 「エンタファンド」のデモ画面 |
(2001/7/25)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]