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http://www.mcafee.com/aboutus/press_room/press_releases/Jul302001_1.asp?
米McAfee.comは30日、猛威を振るっているワーム「SirCam」について、リアルタイムの追跡マップから収集した統計情報を発表した。100万人以上の顧客と、McAfee.comにアクセスしてPCをスキャンした80万人のユーザーからデータを収集して分析したもので、感染は着実に拡大しているという。
同社によると、過去7日間にSirCamに感染したPCは、北米ではPC全体の12%、南米では18%、欧州では11%、アジアでは19%にも及ぶという。北米での感染は、昨年5月に発見されて以来感染を広げ続けているウィルス「ILOVEYOU」を上回り、被害総額は100億ドルに昇ると見積もっている。
SirCamはメールの件名と添付ファイル名をランダムに選択することで、偽装する能力を備えている。感染すると、PCのアドレス帳に登録されている宛先に勝手にファイルを送りつける。同社のウイルス緊急対策チーム「AVERT」は7月23日、このワームを危険度「高」と評価した。
同社ウィルス研究マネージャーのApril Goostree氏は「このウィルスは、最初に発見された後にも多数の被害報告が寄せられているという点で極めて珍しい。通常は、ウィルスが発見されてから数日後には被害報告は減少する。しかし、SirCamは件名をランダムに選ぶため気づきにくく、受信者に感染した添付ファイルをクリックするよう促すことに成功した。PCユーザーは、最新のウィルス対策ソフトを使用するだけでなく、添付ファイルを開く際に十分注意することが重要だ」と警告している。
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(2001/7/31)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]