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1日、東京都内のホテルで開かれた記者会見でBEAの方向性や製品ロードマップを説明した同社Principal EvangelistのMichael Smith Jr.氏(上)と、同じくECI Business Development Senior ManagerのSteven M Stennett氏(下) |
日本BEAシステムズは1日、ウェブアプリケーションサーバーの新製品「BEA WebLogic Server 6.1J」を31日より出荷すると発表した。すでに3月より出荷している6.0Jに、Webサービスに対応した機能が追加された。価格は1CPUあたり198万円。
Webサービスの標準技術となるSOAP(Simple Object Access Protocol)、WSDL(Web Services Description Language)、UDDI(Universal Description,Discovery and Integration)を使用したWebサービスを、WebLogic Server上で開発・運用することができる。しかも、J2EE(Java2 Platform,Enterprise Edition)アプリケーションを「ボタンクリック一つでWebサービス化できる」(米BEA SystemsのPrincipal Evangelist、Michael Smith Jr.氏)ため、開発者はJ2EEのスキルをそのまま活かすことができるという。6.1Jではまた、J2EEの最新版であるver.1.3の各サービスを実装したほか、パフォーマンスの向上も図られている。
BEAでは、6.1Jで対応したSOAPやWSDLによるWebサービスを「シンプルWebサービス」と位置づける一方、これをさらに進歩させたものを「ビジネスWebサービス」と分類している。シンプルWebサービスでは、基本的な要求/応答機能が提供されるものの、高度なセキュリティ機能は提供されず、本質的なトランザクションは発生しない。これに対してビジネスWebサービスでは、ebXML(electronic business eXtensible Markup Language)やBTP(Business Transaction Protcol)などの仕様にも対応。複数企業が関わる長期的なトランザクションが発生し、セキュリティ機能もPKIやデジタル署名により高度化される。パートナー企業間のコラボレーションを実現する枠組みとなる。
BEAによると、現在ベンダー各社が対応に取り組んでいるWebサービスは、シンプルWebサービスの領域に止まっているという。これに対してBEAでは、ビジネスWebサービスの領域に対応するプラットフォームとして「BEA WebLogic Integration」を用意。同社が提供するWebサービスは、システム開発の全領域をフォローするとしている。
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(2001/8/1)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]