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gooが全面リニューアル~“ハイブリッド型検索エンジン”を搭載

■URL
http://www.goo.ne.jp/

 株式会社エヌ・ティ・ティ エックス(NTT-X)は1日、同社の運営するポータルサイト「goo」を全面リニューアルした。今回の全面リニューアルは、“インターネット第2世代”といわれるブロードバンド時代を見据えた最初のステップとの位置付けで、Yahoo!JAPANとは一線を画す姿勢を鮮明に示したものとなった。

 リニューアルの最大のポイントは、「ディレクトリー型」と「ロボット型」の垣根をなくした「ハイブリッド型検索エンジン」を搭載している点だ。人手だけでは困難だった「Webサイト急増へのキャッチアップ」と、ロボットだけでは難しかった「サイト情報の整理」が可能となることで、約100万サイト(4,200万ページ)にのぼる日本語Webサイト検索データベースが構築できたという。検索は、「キーワードサーチ」と「ディレクトリーサーチ」の2種類を提供。「キーワードサーチ」では、候補サイト情報として、サイト検索の結果(URLおよびサイト概要文)、トップページサムネイル、該当サイトが収容されているカテゴリー、該当サイト内の検索ワードにダイレクトに適合するページ、「ぴったりgoo」による公式サイト検索の5つの情報が一挙に表示される。gooでは、同技術についてサイトを「本」に例えたうえで「ユーザーは本の中のページを探している。本の位置を教えると同時に、ピンポイントで探しているページ(情報)を提供する」と説明した。さらにディレクトリーサーチでも、検索結果ページで、候補サイトを人気の高い順にランキング表示するほか、途中階層のディレクトリーツリーもランキング表示する仕組みとなっている。

 また、これまで29ジャンルあったコンテンツを20ジャンルに再編成。特に「ニュース」「スポーツ」では、ブロードバンド時代を見据えて、動画や画像付きニュースを提供しているほか、「報道写真展」などの独自企画も展開する。また、「インターネット(IT)」では、ドメイン取得サービスやタイピング練習サービスの提供を開始したほか、8月中には壁紙ダウンロードサービスも提供する予定だ。

 なお、リニューアルに伴いトップページのデザインも変更した。これまでは「ナビゲーション」がトップだったが、「コンテンツ」をトップに、「ナビゲーション」は中央に配置することで、ユーザーが親しみやすいインターフェイスに変更したという。

 ポータルサイトは、ますますこれまでのPCコアユーザーだけではなく、いわゆる“一般ユーザー”をいかに囲い込めるかが勝負の分かれ目になる。gooでは、これまでの主要ユーザー層である25~40代の会社員に加え、今回のリニューアルにより、女性や高齢者などへと顧客層を拡大していき、ブロードバンド時代のポータルサイト生き残り戦争で、イニシアチブをとるかまえだ。

 NTT-Xの池田茂代表取締役社長は今回のリニューアルについて「第2世代(ブロードバンド時代)では、さまざまなアプリケーションやサービスと一体化していかねばならないが、本国での導入を待ってから導入する他サイトと違って、われわれは自分達でサイトを進化させることができる」と語り、国産のポータルサイトである点を強調。さらに、「gooが日本のIT革命において大本命中の本命になると確信している」と語り、ブロードバンド時代はgooが中心になっていくとの強い自負心を現わした。

(2001/8/1)

[Reported by moriyama@impress.co.jp]


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