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PaSaTaの実験イメージ
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これはブロードバンド環境が拡大しつつある現状を受けて、ストリーミングコンテンツ内に広告映像を挿入するサービスについて検証するものだ。事前にユーザーのライフスタイルや嗜好をアンケートで調査し、個々のユーザー特性とストリーミングコンテンツの特性、および広告がターゲットとするユーザー層をマッチングした配信を行なう点が特長だ。このため、同じコンテンツを視聴しても、ユーザーによって配信される広告は異なるものとなる。コンテンツのどこに広告を挿入するかはコンテンツホルダー企業が指定できるため、コンテンツの雰囲気を損なわずに広告へ対応できる面もある。なお「PaSaTa」という名称は、「Personalized advertisement、Sure advertisement、Targeted advertisement」の略称から名付けられている。
「PaSaTa」の実験は、ブロードバンドコンテンツ配信サービス「AII」が提携するCATV局のインターネットサービス加入世帯(約20万世帯)を対象として、9月28日まで展開される。コンテンツで参加するのは「朝日ニュースター」「SPORTS-i ESPN」「日経CNBC」など十数社で、CS放送で放送中のコンテンツが多い。広告で参加するのはキリンビール、資生堂、日清食品など、こちらも十数社となっている。インタービジョンでは実験を通じて広告効果測定などを行ない、終了後は早期の正式開始へつなげることを目標にしていく。
(2001/8/1)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]