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株式会社デジタルスケープは、PCの不具合を自動修復したり、ヘルプデスクからリモートで復旧させる「Help Online」の販売を開始した。システムは、韓国企業と共同開発したもので、価格はエージェントライセンス5席(ユーザーが同時にサポートを受けられる数)で750万円~。月払いのレンタル形式やASPサービスにも対応する。
「Help Online」では、ユーザーのPCに専用のクライアントソフトをインストールすることで、PCの自己診断ができる。不具合が発生した場合は、サポートサイトにアクセスし、デフォルトで500件が準備されたFAQを検索、1クリックで自動修復する「Auto Healing」が可能だ。ユーザー同士のコミュニティも準備しており、韓国では、不具合を抱えたユーザーがWebマネーによる懸賞金をかけて情報を募集したり、親切な回答者のランキングなどが行なわれているという。
自己診断で問題が解決しない場合は、オンラインでヘルプデスクに接続して対処する。インターネット経由のサポートにも段階があり、最初はチャット、次にVoIPを使った音声会話、最終的にはヘルプデスクがリモートコントロールで問題を解決する。この場合、ユーザーは見られたくないフォルダーにロックをかけることができる。ユーザーのPC情報は、専用ソフトによってリアルタイムにヘルプデスクに送信されており、従来の電話サポートのコストを3~4割削減できるとしている。
発表会中に行なわれたデモでは、OSのアップグレードでノートPCのキーパッド入力ができなくなったケースを自動修復で解決した。1クリックでレジストリ情報を適正なものに書き換えたり、元に戻すことが可能だった。また、リモートヘルプでは、プリンタードライバーがなくなったケースを想定し、最新ドライバーの転送からインストール、PCの再起動などを行なった。デジタルスケープでは、今年度の売上を1億円、来期目標を5億円としている。
(2001/8/2)
[Reported by okada-d@impress.co.jp]