【特許】

米MobShopが米国特許商標庁から共同購入の特許を授与される

■URL
http://www.mobshop.com/pr080101

 米MobShopは1日、米国特許商標庁(USPTO)より共同購入に関連するビジネスモデル特許を授与されたことを発表した。

 この特許は特許番号6,269,343の「オンラインマーケティングシステムとメソッド」と題されたもので、MobShop(当時のAccompany.com)が創業する2ヶ月前の1998年8月に出願されたものだ。この特許の内容は、顧客からの注文数が増加するにつれて、商品のサプライヤーが商品価格をオンラインで動的に変化させるためのメソッドを記述したものだ。これは、現在共同購入といわれている技術を一部カバーするものと思われる。

 共同購入の特許に関しては、MercataとMobShopが激しく先陣を争ってきた。Mercataも以前「共同購入に関する基本特許を授与された」と発表する一方、MobShopはMercataにアイディアを盗まれたとの議論をさまざまな雑誌などで展開してきている。ビジネスモデル特許に関しては審査規準に「甘さ」があり、実質的に先願調査に意味がないと主張する人もおり、これら両社の特許がどれくらいの効力を発揮するかに関しては詳細な調査が必要となるだろう。MobShopでは今回授与された特許のほかにも、授与に応じて供給価格を変える技術に関する関連する8つの特許を出願中であると発表している。

 MobShopは、Accompany.comとしての創業当時、Netscapeの共同創業者のMarc Andreesen氏からの出資を受けるなど、一時期は時代の寵児としてもてはやされたが、現在は社名も変わり、一般消費者向けの小売ビジネスをやめ、今は共同購入を実現するためのソフトウェアを販売する企業へと業態を変えている。

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(2001/8/2)

[Reported by taiga@scientist.com]


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