|
■URL
http://www.japan-telecom.co.jp/
日本テレコム株式会社は7日、ブロードバンドコンテンツ配信プラットフォーム「J-ビジョン」を来春より開始し、コンテンツ配信事業へ参入することを明らかにした。日本テレコムでは、「L-DSL」などのADSLサービスやFTTHによる接続サービス事業を展開しているが、「J-ビジョン」により、これらインフラを活用した“コンテンツ配信市場”を創設したい考えだ。
「J-ビジョン」では、オンデマンド方式での映像ストリーミングサービスを提供する。同サービスで用いる圧縮再生技術はDVD動画(6Mbps)などのコンテンツを独自のエンコード技術を用いて約500kbpsに圧縮して、ADSLやCATVなどのブロードバンド経由で配信し、PCのフルスクリーンで視聴できる。これまでの圧縮再生技術では、煙や炎、霧のかかったもやなどがクリアに再生できなかったが、同技術では、DVDと同じレベルの解像度で再生できるという。コンテンツの著作権保護が気になるところだが、暗号化配信や不正コピー防止技術の利用など映像配信の各プロセスでセキュリティ体制を敷いているとのことだ。コンテンツ候補としては、映画や音楽(動画)などの娯楽用コンテンツやオンラインショッピング、eラーニング、動画CFなどを想定している
今後、日本テレコムでは、コンテンツホルダーやISPなどに積極的に働きかけ、「J-ビジョン」利用可能層の拡大を目指す。2002年1月より試験サービスを開始し、同年春より有料本格サービスの実用化を図る予定だ。なお、視聴端末も、当初のPCから、テレビや携帯電話、PDAなどへと順次拡大していく。
(2001/8/7)
[Reported by moriyama@impress.co.jp]