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【ブロードバンド】

どこまで下がる?
ADSLの値下げ競争にISPが続々参入

■URL
http://www.nifty.com/corp/release/20010809.htm
http://www.dti.ad.jp/company/release/revision3.html
http://www.eaccess.net/jp/

 ニフティは9日、イー・アクセスとアッカ・ネットワークスの回線を利用したADSL接続サービスの月額料金を、9月1日より3,980円に値下げすると発表した。新料金は、電話と回線を共用するタイプ1/ADSL専用で利用するタイプ2ともに共通。月額費用としてこのほかにNTTの回線使用料(タイプ1が月額187円、タイプ2が月額2,062円)が必要となる。従来、電話と共用するタイプ1ではNTTの回線使用料込みで月額5,800円だったため、約30%の値下げになるという。

 同じく9日にはDTI(月額3,980円)とPanasonic Hi-HO(月額2,980円)の2社が、イー・アクセスの回線によるADSL接続サービスについて値下げを発表している。また、これに先立ち6日にはBIGLOBE(月額3,980円)、7日にはHighway Internet(月額2,950円)、8日にはJustNet(タイプ1で月額3,580円)が値下げを発表しており、今週に入ってADSL接続メニューの値下げに関する発表が相次いでいる(JustNet以外はNTTの回線使用料は含まない)。

 なお、DTIはすでに7月31日付けで一度値下げを発表(NTTの回線使用料込みでタイプ1が月額4,900円、タイプ2が6,700円)していたのだが、その料金が適用される前にさらなる値下げを発表した形となる。DTIによると、イー・アクセスの協力によりADSL回線の卸売り価格が引き下げられたことで、今回の再値下げが実現したという。

 さらにDTIでは、キャンペーン期間中のADSLコース新規加入について3ヶ月間の月額料金を割り引いて2,980円にするサービスを実施する。DTIによると、一応期間を区切っているものの、好評であれば市場動向を見ながら継続することも検討するという。ADSLの価格競争が激化していることを考えれば、この割引価格が継続される可能性は小さくない。それどころか、今秋以降にはイー・アクセスやアッカが最大8Mbpsの回線の提供を開始するため、従来の最大1.5Mbpsコースについては、3ヶ月後にはさらに相場が下がっている可能性は大きい。

 キャンペーン期間中の申し込みについて月額料金を3ヶ月間割り引くサービスは、ニフティやBOGLOBEでも実施する。実質的には、2,000円台を提示しているPanasonic Hi-HOやHighway Internet、アッカの回線を利用したSo-net(月額2,980円/最大1.5Mbpsのコース)などとともに、ADSL月額料金の新たな相場を形成することになる。

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(2001/8/9)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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