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財団法人インターネット協会は、インターネットのルールやマナーなどに関する検定試験「インターネット・エキスパート検定」を2002年初頭より開始する。年内に募集開始予定で、受験料は未定。
検定試験は、インターネット利用者(一般・企業・子供など)やシステム・コンテンツ開発者が対象。同協会では、初回は「エキスパートユーザー」と「エキスパートデベロッパー」の2種類を提供する予定だ。「エキスパートユーザー」は一般向けの位置付けで、主にネット作法や法制度など知識ほか、設定や使いこなし知識などを問う。一方「エキスパートデベロッパー」は企業(開発者)向けで、IETFやW3Cなどによる技術仕様といった技術的知識を中心に出題する。
なお、インターネット協会では、女性誌から取材依頼を受けることも多いということで将来的には、女性向け試験や児童向け試験など属性を細かくセグメントした検定試験を提供していくかまえだ。また、出題内容も、関連団体であるインターネットホットライン連絡協議会に寄せられる相談や最新の犯罪・トラブル事例に対応して、更新していくという。
昨今、インターネット利用者の増加に伴い、ネット上でのトラブルが多発している。しかし、利用者がネットに関する正しい知識を持つことでトラブルから身を守ることができる場合も多い。インターネット協会では、検定を通じて、エンドユーザーにもネットに関する常識を浸透させ、健全なネット社会の構築を目指していく。
(2001/8/22)
[Reported by moriyama@impress.co.jp]