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■URL
http://mitsloan.mit.edu/news/releases/2001/2003.html
米MIT Sloan School of Managementは22日、「今こそがMBAプログラムに参加するのに最適な時期である」とのプレスリリースを発表した。深刻な景気不況が原因でMBAの志願者の数も急激に増えているという。
MBAプログラムのエグゼクティブディレクターMargaret Andrews氏は「経済の状況が駆け込み志願者の急増を説明してくれるかもしれない。通常半数以上の願書が12月の第一ラウンド志願時期に持ち込まれる。しかし今年はそれが逆転し、60%以上の願書が2月初めの第二ラウンド志願時期にやってきた。これは不自然に高い数字だ。私の感想では今年かもしくは来年志願しようと考えていた人たちが、すべて今年にしようと考えたのではないかと思う」と話している。
また、景気の低迷は学生のものの考え方にも変化を引き起こしている。例えばボストンのコンサルタントだったMasterson Weir氏は「最近の状況によって私は起業家としての道に進むべきかどうか考え直さざるを得なくなった。しかし最も大事なのは、私が本当に興味を持っている何かを選ぶことだ。市場の状況は常に変化するものであり、だからこそ目の前の状況を超越するようなスキルを磨かなければならないのだ」との考えを話した。
科学の分野で学位を持っておりWebアプリケーションデザイナーだったLilac Berniker氏は「2年前だったら私はEビジネスの分野に集中しようと思っただろう。しかし今私はファイナンスにもっと重点的に集中しようと思っており、これは私のテクノロジーのバックグラウンドを補完してくれるものだと思っている。私は今依然としてEビジネスに興味を持っているが、ビジネスについてテクノロジーと同じように理解することは価値のあることだと思う」とコメントした。
計量経済学のアナリストとして勤めていたMike Kim氏は、現在MBAを取得する人に対して「我々は今、ここ数年の間に何が起こったのかを解剖して分析するプロセスにいるのだと思う。だからこそ今教室に入って、賢い人々とインターネットバブルがはじけたこととテクノロジーセクターで起こった出来事から何を学べるかをはじき出そうとするのは良いことだと思う」との考えを明らかにした。
(2001/8/23)
[Reported by taiga@scientist.com]