【技術】

QUALCOMMとNortel、CDMA2000網上でのMobile IP通信に成功

■URL
http://www.qualcomm.com/cda/pr/view/0,1800,648,00.html
http://www.nortelnetworks.com/corporate/news/newsreleases/2001c/08_22_0101538_qualcomm_mobile_ip.html

 米QUALCOMMとカナダのNortel Networksは22日、第3世代(3G)の携帯通信規格「CDMA2000 1X」上でのMobile IP通信に業界で初めて成功したと発表した。Mobile IPは、3Gパケットネットワーク上でデータ伝送を可能にするソリューションだ。

 Mobile IPは、ノード(端末)をホームアドレスに登録しておくことで、ホームアドレスとの「常時接続」を維持して、建物やネットワークを移動しても、Webやデータサービスを中断することなしに利用できる技術。

 通信事業者にとっては、個々のユーザーにコンテンツを「プッシュ」したり、独自のデータサービスを提供して新たな収益源を確保できるという利点をもたらす。ユーザーにとっては、パケット通信によりデータ通信時にのみ課金されるため通信料金が安くなるというメリットがある。

 両社は、QUALCOMMのCDMA技術(QCT)「MSM5105 Mobile Station Modem (MSM)」と、Networksの無線インターネット用インフラ機器を組み合わせて実験を行ない、3G無線ネットワークにおけるデータ通信機能の拡張や、3G無線パケットネットワークに渡ってデータをローミングする機能を披露した。

 NortelのPeter MacKinnon副社長は「QCT技術によって初めて成功したMobile IP機能は、無線通信事業者が新たな収益源を確保できる、新しいモバイルアプリケーションやmコマースサービスを提供するための重要なステップだ」とコメントした。

(2001/8/23)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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