【調査結果】

「AOLに対する不信感はMicrosoftを上回る」と米調査会社

■URL
http://www4.gartner.com/5_about/press_releases/2001/pr20010823b.html

 米調査会社Gartnerは23日、多くの一般消費者がAOLに対して非常に強い不信感を抱いているとの最新調査結果を発表した。Gartnerではこの結果がAOLとMicrosoftの新しいインターネットサービスをめぐる覇権争いに大きな影響を与えると考えている。

 調査結果によるとすべてのインターネット利用者のうち37%がAOLに対して「強い不信感を抱いている」と回答した。Microsoftに対して同じ回答したのは29%にとどまった。対象となった他の会社には銀行、証券会社、クレジットカード会社、Amazon.comなどの大手インターネット小売業者などが含まれている。

 逆にMicrosoftに対して「強い信頼を抱いている」と答えたのは17%だったが、同じようにAOLに対して答えた人は15%だった。Microsoftが勝ち得ている信頼感はちょうど証券会社が得ているものと同程度のものだった。

 さらにこの調査ではオンラインプライバシーとセキュリティーがインターネットサービスを利用する際に最も重要な要素であると利用者が考えていることが判明しており、Gartnerではこうしたことから「信頼度」が新しいインターネットサービスを消費者が受け入れるかどうかのバロメーターになると結論している。

 これについてGartnerの副社長で調査部長でもあるAvivah Litan氏は「MicrosoftがAOLに増して信頼を得ているという事実は、同社のAOLとのオンラインサービスにおける戦いにおいて大きな助けとなるだろう。利用者はMicrosoft MessagingなどWindowsXPに組み込まれている新しい機能を試す可能性がより高まった。それに対してAOLはいつも自らを『消費者の代弁者』とみなしてきたが、この調査結果はその神話をきっぱりと払いのけている」とコメントした。

(2001/8/24)

[Reported by taiga@scientist.com]


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