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http://www.gartner.com/5_about/press_releases/2001/pr20010823a.html
米Gartnerは23日、米Microsoftが電子認証サービス「Passport」を売り込んでいるにもかかわらず、消費者の関心は低いとの調査報告を発表した。
Passportは、ユーザーがユーザーIDやパスワードをあらかじめ登録しておくことで、対応するWebサイトで自動入力できるサービス。Microsoftは将来「.Net」対応のWebサービス群「Hailstorm」へのアクセスにPassportを用いる予定だ。
同調査は、インターネットを利用する米国成人を対象に実施。それによると、Passportを利用していないユーザーの70%以上は、今後半年以内にPassportを利用する可能性は低いと回答した。
既にPassportに登録しているユーザー800万人で、登録した主な理由として、Hotmailなどのサービスを利用するために必須となっていることが挙げられた。また、米国成人全体のうち、Passportがオンライン体験を改善すると信じているユーザーは11%であった。
また、Microsoftを含めたオンラインサービス会社に対する信頼性が比較的低いという問題もある。オンライン消費者の約1/3が「Microsoftは個人情報やクレジットカード情報の安全を保っておらず、消費者の同意を得ずに個人情報を他社に販売してしまうのではないかと懸念している」という。一方、Microsoftがクレジットカード情報や個人情報をきちんと保護していると信じているユーザーは15%という結果であった。
(2001/8/26)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]