【ソフトウェア】

米Microsoft、InternetExplorer6.0を正式リリース~プライバシー保護機能を強化~

■URL
http://www.microsoft.com/windows/ie/downloads/ie6/default.htm
http://www.microsoft.com/ms.htm

IE6.0の外観。あまり変化はしていない
「Privacy」設定の画面。つまみでCookieの調節を行なう

 米Microsoftは、現地時間の8月27日「InternetExplorer 6.0」正式版をリリースした。今回発表されたのは英語版のみで、日本語版については現在「IE6.0 Public Preview」というプレビュー版のみリリースされている。対応OSはWindows 98/Me/NT 4.0/2000となっており、同社Webサイトからダウンロードができる。

 今回のIE6.0で変更された点は、Web上での個人情報の保護を支援する機能や各種メディアの再生、画像サイズの自動調整などの機能が上げられる。一番大きな変更は、個人情報の保護機能だろう。プライバシー保護規格「P3P(Platform for Privacy Preferences)」をサポートし、インターネットオプションのタグに新たに「Privacy」が加えられた。利用者がインターネットで個人情報(この場合はCookie)をどの程度公開するかなどを「つまみを調整する」ことにより簡単に調整できる。以前はセキュリティーレベルのカスタマイズから行なわなければならなかった。これで初心者でも、手軽に自分の個人情報の調整が行なえることになる。

 次に、「メディアバー」や、画像の自動調整する機能、「イメージツールバー」機能などが追加されている。画像の自動調整機能は、ブラウザーのウィンドウの大きさに収まらない大きさの画像を表示しようとすると、画像の大きさをウィンドウに収まるように自動的に調整する。また、「イメージツールバー」機能は、画像の左上にマウスポインタを当てると「イメージツールバー」と呼ばれるツールバーが現れ、「マイピクチャー」「印刷」「メールで送る」「HDに保存」のボタンで、画像を操作することが容易になった。「メディアバー」は、6.0プレビュー版などで紹介されているエクスプローラバー領域でメディアの再生ができ、WindowsMedia.comのお勧めコンテンツを表示できる。

 また他の大きな変更点としては、エラー情報の収集機能がある。これは、ブラウザーで予期しないエラーが発生して終了した場合、Microsoftあてにエラー情報を提供できる「Internet Explorer エラー レポート ツール」が含まれる。Microsoftは届いた情報を判断し、既に報告されている問題の場合は、ユーザーを対応策や修正プログラムが掲載されたWebページに誘導し、忘れがちな「セキュリティーパッチ」導入を手助けしてくれる。初めて報告された問題の場合は、Microsoftが「Service Pack」などの修正プログラムの開発に役立てる。

 今回実際のIE6.0正式版は外観に大きな変化は見られなかったが、インストールしたOSがWindows98だったことが原因かもしれない。実際に使用してみたところ、多少操作速度が向上したことや、やはりプライバシーやセキュリティー問題に注力されている、という感想を持った。

エラー情報送信画面 エラー画面

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(2001/8/28)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp / hiro@nakajima-gumi.net]


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