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■URL
http://www.instat.com/pr/2001/ea0106mf_pr.htm
深刻なハイテク不況が長引く中で、光ネットワーク分野の「MEMSテクノロジー」への投資が順調に続いているとの調査結果を米Cahners In-Stat Groupが29日発表した。
MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)は、非常に小さい部品を電気などの作用を利用しながら機械的に素早く動かすシステムのことを指す。光ネットワーク分野では、このMEMSの技術により小さな鏡を素早く動かすことで光を反射させ光スイッチとして利用するなど、光通信の利用を引き出すためには不可欠なテクノロジーであると言える。
In-Statでは、光ネットワークにおけるMEMSの利用は2001年に6,700万ドル規模だったものが2005年には23億ドル規模に達すると予測している。これについてIn-Statの上級アナリストMarlene Bourne氏は「我々は光ネットワーク分野を対象としているMEMS製造業者の中でレイオフや投資の引き下げ、ビジネスプランの後退などの現象を見てきたが、MEMSテクノロジー分野全体としてみた場合に巨大な通信市場全体程には著しい影響を受けていないと言える」とコメントした。
MEMSテクノロジーを開発している企業は最近メトロエリアネットワーク(MAN)からローカルエリアネットワーク(LAN)へも進出を始めているほか、MEMSの利用方法も拡大しており、これまで利用されてきた光スイッチ以外の分野にも進出、今後も市場が拡大されることが見込まれる。またベンチャーキャピタルもMEMS企業に対して多大な投資をしており、2000年全体に行った投資額よりも2001年の前半に行った投資額の方が多くなるほどのペースで投資が行なわれているという。
(2001/8/31)
[Reported by taiga@scientist.com]