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JPNICとJPRS、“オルタネートルート”についての見解を公表

■URL
http://www.nic.ad.jp/jp/topics/archive/2001/20010910-01.html

 日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)と日本レジストリサービス(JPRS)は10日、“オルタネートルート(alternate roots)”問題についての見解をまとめ、ICANNの理事会に提出したと発表した。

 オルタネートルートとは、ICANNの管理下にあるルートサーバーを頂点とするDNSから独立した形で、独自に設置・運営されているルートサーバーのこと。独自のドメインネーム空間が提供されることになるため、当然DNSの一意性を損なう結果を招くことになる。

 実はこれまでも一部の団体や企業による同様の試みはあったが、規模が小さかったため、影響についてそれほど真剣に心配されていなかったのが事実のようだ。しかし、昨年導入が決定された新gTLDの選考プロセスへの不満からか、ICANNの正規手続きを経ない独自のTLDを展開しようとする動きが拡大しつつある。それと同時に、ここにきてオルタネートルートをめぐる動きが活発化してきた。

 JPNICとJPRSがまとめた意見書では、「ICANN/IANAが管理しているルートサーバーがこのネームスペースの一意性を保証する仕掛けとして考え得る最良のもの」としたうえで、「これを妨害するような活動に対する対策を至急検討、実行すべき」としている。ただしその一方で、新gTLDの導入に時間やコストがかかりすぎたICANN自身の問題点も指摘。「ICANNは、判断及び実行を含むすべてのプロセスのスピードアップをはかるべき」とも述べている。

(2001/9/10)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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