【新事業】

SII、公証時刻を配信する「タイムスタンプサービス」を2002年より開始

■URL
http://www.sii.co.jp/ (セイコーインスツルメンツ)
http://www.datum.com/ (米Datum社)

 セイコーインスツルメンツ株式会社(以下SII)は、インターネット上で公証時刻を配信する「タイムスタンプサービス」事業への参入を発表した。2002年より“SEIKO”ブランドでの時刻配信と関連サービスを開始する。

 これはBtoBなどの分野で、電子商取引や電子決済が行われた時刻が改ざんされていないことを証明するためのサービスとなる。デジタルデータの公証サービスはすでに一部の事業者で始まっているが、時刻に関しては公証サービス事業者とは別の第三者による証明が求められており、SIIが事業展開に乗り出した形だ。公証時刻配信によって電子商取引・電子申請などの安全性向上を図るほか、“時”に関して大きな信頼感を持つ“SEIKO”ブランドを、インターネット上でも標準公証時刻として定着させる狙いがある。タイムスタンプ技術に実績を持つ米Datum社と技術提携をしての事業展開を行っていく。

 サービスは2002年1月から開始予定で、まずタイムスタンプサーバーを電子公証を行なう事業者(金融機関、システムインテグレータなど)に販売する。このタイムスタンプサーバーに対し、SII情報センターに設置するマスタークロックから公証時刻を配信、事業者はこの時刻を用いて電子公証を行なう流れになる。マスタークロックはDatum社製で、セシウム原子時計が組み込まれ、高い精度を誇るものになる。価格はタイムスタンプサーバが1台600万円、時刻配信サービスが1ヶ月200万円となる。
 SIIではこの事業で初年度に200サイトへの設置と、40億円の売上を目標としている。

(2001/9/10)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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