【調査結果】

ユーザーは速くて情報量の多いサイトを望む~米Jupiter調査

■URL
http://www.jmm.com/xp/jmm/press/2001/pr_091001a.xml

 米調査会社のJupiter Media Metrixは10日、米国のインターネット利用者がリッチメディアを使ったWebサイトや携帯電話に対応したWebサイトよりも「速くてカスタマイズでき、情報量の多いWebサイトを好む傾向がある」との調査結果を発表した。

 それによると40%のインターネット利用者が、「もしページの読み込みが速かったらコンテンツサイトを再び訪問する」と回答し、「リッチメディアによって再び訪れるようになる」と答えた人はわずか20%にすぎなかった。

 ページの読み込み速度の速さに加えて、利用者はレイアウトをカスタマイズできるコンテンツサイトを望んでいることも判明した。この調査によるとインターネット利用者の36%は「コンテンツサイトのレイアウトをカスタマイズできる機能があるならば再び訪れる」と答え、さらに31%は「投票機能やチャット機能がついているコンテンツサイトを再び訪れるようという気になる」と回答した。一方で「携帯電話などのパソコン以外のデバイスへ情報を提供するサイトを再び訪れる」と答えた利用者は15%にすぎなかった。

 小売業にとってWebサイトをどのようにデザインするかというのは大きな関心事であるが、利用者の希望事項は59%が「製品情報の充実」、28%が「製品の推薦」だったが3番目に登場したのは26%で「ページの読み込みの速さ」だった。

 この調査結果についてJupiterのアナリストCormac Foster氏は「短時間のうちに予算を最も効率よく使うには、リスキーで豪華なWeb機能を避けなければならない。サイト開発のどんな作業をも始める前に、企業は利用者について調査しなければならない。小売業のWebサイトは特に顧客のユーザー体験を新しいテクノロジーに投資することなく低コストで高めることができるということを学べるだろう」と指摘した。

(2001/9/11)

[Reported by taiga@scientist.com]


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