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【ブロードバンド】

インテル、日本HP、NTT東日本が
FTTH向けに高帯域動画の配信試験

■URL
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2001/010913a.htm
http://www.ntt-east.co.jp/release/0109/010913a.html

 インテル、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)、NTT東日本の3社は13日、FTTHでの利用を想定したコンテンツ配信トライアルを14日より共同で実施すると発表した。MPEG2による高帯域動画を配信し、サーバーシステムやアプリケーションの検証を行ないながら、FTTHサービスの普及・拡大を図る。

 今回のトライアルでは、NTT東日本の地域IP網上に設置されたウェブサイト「フレッツ・スクェア」内に、6MbpsでエンコードしたMPEG2の動画コンテンツを用意。東京都内の「Bフレッツ」加入者が視聴できるようにする。オルカビジョン、スカイパーフェクト・コミュニケーションズ、日本ヘラルド映画など5社がコンテンツで協力する。なお、Bフレッツ向けのMPEG2フォーマットのほか、「フレッツ・ADSL」「フレッツ・ISDN」向けにはReal Videoフォーマットが用意される。

 NTT東日本では現在、FTTHサービスであるBフレッツを東京都千代田区、中央区、港区などで提供しているほか、11月からは東京23区と多摩エリア、2002年1月以降は神奈川県、千葉県、埼玉県、北海道、宮城県、茨城県の一部に拡大する予定だ。すでに多くの加入者を獲得しているフレッツ・ADSLやフレッツ・ISDNに加えて、さらにアクセス回線の高速化を図ろうという考えだ。

 そのような状況の中、NTT東日本では、FTTHをより身近なサービスとするためには、ネットワークを高速化するだけでなく、FTTHならではのコンテンツを展開することが必要だと判断。サーバー製品を手がける日本HP、Pentium 4などの自社高速アーキテクチャーを端末市場で普及させたいインテルと思惑が一致した。トライアルは半年間程度続けられる予定で、視聴データの収集・分析なども行ない、FTTHのより高度な利用法を探求するとしている。

13日に東京都内のホテルで開かれた記者会見には、3社のトップがそろって出席した。NTT東日本の井上秀一代表取締役社長(いちばん右)、インテルのジョン・アントン代表取締役社長(中央)、日本HPの寺澤正雄代表取締役社長(左から2番目) 最大100MbpsのBフレッツ「ベーシックタイプ」は月額9,000円。フレッツ・ADSLやフレッツ・ISDNより絶対料金は高いが、「1Mbpsあたりの料金は低廉化している」とNTT東日本では強調する

(2001/9/13)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp