INTERNET Watch Title
Click

【レポート】

Yahoo! BB、本誌記者宅に導入してみました~その6

■URL
http://bb.yahoo.co.jp/

 このレポートでは前回から、Yahoo! BBをDIY設置で導入するにあたって、ユーザー自身がやらなければならない3つの作業──1)LANアダプターの準備、2)ADSLモデムの接続、3)パソコンの設定──について説明している。前回とり上げた1)の作業に引き続き、今回は2)と3)の作業についてとり上げる。

 なお、これらの作業の手順は、ADSLモデムに同梱されてくる16ページのマニュアル「Yahoo! BB・セットアップ・ガイド」にイラスト入りで詳しく書かれている。実際に導入する際は、同書の説明にしたがって作業を進めればいいだろう。

●配線はケーブルを4本つなぐだけ

 ADSLモデムの基本的な接続方法は、次の図の通りシンプルだ。

左側上から「LINE」「MODEM」、右側に「PHONE」の各ポート
 スプリッターには、「LINE」「MODEM」「PHONE」という3つのポートが付いている。「LINE」ポートと壁面のモジュラージャック、「MODEM」ポートとADSLモデムの「PHONE」ポート、「PHONE」ポートと電話機をそれぞれモジュラーケーブルで接続する。さらに、ADSLモデムの「ENET」ポートとパソコン(またはLANアダプター)のLANポートをLANケーブルで接続すれば、物理的な配線は完了だ。念のため受話器を上げて、以前と同じように「ツー」という発信音が聞こえるかどうかを確認しておこう。

 最低限必要なケーブルはモデムのパッケージに同梱されており、別途購入すべきものはない。記者N宅に届けられたパッケージには、2mのモジュラーケーブルが2本、同じく1mが1本、1.8mのLANケーブルが1本同梱されていた(細かいことを言うと、マニュアルの記述よりもいずれも長めのものだった)。モジュラージャックの場所や電話およびパソコンの使用場所により、もっと長いケーブルが必要な場合にのみ自前で用意すればいいだろう。

 ADSLモデムの電源を投入(電源スイッチが付いていないので、同梱のACアダプターをコンセントにつなげばいきなり電源が入る)すると、モデムの前面に付いている6つのLEDがすべて約30秒間点灯し、モデムに異常がなければ、「PWR」以外のLEDは消灯する。その後、「WLK」が点滅から点灯状態に切り替われば、WAN側のリンク(モデムとYahoo! BB網の間)が正常に確立されたことがわかる。

 次にパソコンの電源を入れ、LAN側のリンク(モデムとパソコンの間)も正常に確立されれば、同様に「LLK」が点灯状態になるはずだ。以上で「ADSLモデムの接続」作業は終了だ。

モデムの前面には上から順に、1)電源が入っているときに点灯する「PWR」、2)エラーが発生したときに点灯する「ALM」、3)LAN側のリンクが確立しているときに点灯する「LLK」、4)LAN側でデータの送受信があるときに点灯する「LAC」、5)WAN側のリンクが確立しているときに点灯する「WLK」、6)WAN側でデータの送受信があるときに点灯する「WAC」──という6つのLEDが付いている。写真は、電源を投入した直後(左)、リンクが正常に確立した状態(中)、実際にトラフィックが発生している状態(右)

●Windowsパソコンの設定作業

 ADSLモデムのリンクが確立したら、次はパソコンの設定だ。内容はOSによって異なるが、ここではWindows 95/98/Meを例に設定方法を紹介しよう。

・「TCP/IPのプロパティ」の設定

 コントロールパネルから「ネットワーク」を開き、「ネットワークの設定」タブにある「現在のネットワークコンポーネント」一覧の中から「TCP/IP -> 使用しているLANアダプターの名前」をダブルクリックし、「TCP/IPのプロパティ」を開く
 「TCP/IPのプロパティ」で「IPアドレス」タブを開いて「IPアドレスを自動的に取得」を選択
 続けて、「DNS設定」タブを開いて「DNSを使わない」を選択
 最後に「ゲートウェイ」タブを開き、「インストールされているゲートウェイ」に何も登録されていないことを確認する。
 あとは「OK」ボタンをクリックして「TCP/IPのプロパティ」を閉じ、さらに「ネットワーク」コントロールパネルも「OK」ボタンをクリックして閉じた後、パソコンを再起動する(ADSLモデムの電源は入れたまま)

・「IP設定」の確認

 上記設定後、パソコンは再起動と同時にYahoo! BBのDHCPで設定を読み込むはずだ。きちんとIPアドレスが取得できているかどうか、「IP設定」ツール(「スタートメニュー」から「ファイル名を指定して実行(R)...」を選択し、「winipcfg」と入力すれば起動する)で確認する。
 「IP設定」ツールで、「Ethernetアダプタ情報」のところにあるプルダウンメニューから使用しているLANアダプターの名前を選択
「IPアドレス」がきちんと取得できていればOKだ。もし、「IPアドレス」が「0.0.0.0」となっていたり、「デフォルトゲートウェイ」が空白の場合は、設定がうまく取得できていないということだ。「開放」ボタンをクリックしたのち、「すべて書き換え」ボタンをクリックして、再度設定を取得する

・「インターネットのプロパティ」の設定変更

 これは、Yahoo! BB導入以前にダイヤルアップでインターネット接続していたパソコンの場合に必要になる作業だ。
 コントロールパネルから「インターネットオプション」(=インターネットのプロパティ)を開き、「接続」タブを表示。「ダイヤルアップの設定」のところで「ダイヤルしない」を選択
 さらに「LANの設定(L)...」ボタンをクリックして「ローカルエリアネットワーク(LAN)の設定」ウインドウを開き、「設定を自動的に検出する」と「自動設定のスクリプトを使用する」にチェックが入っている場合は、両方ともこれを外す。
 最後に「OK」ボタンをクリックして「ローカルエリアネットワーク(LAN)の設定」ウインドウを閉じ、さらに「インターネットのプロパティ」も「OK」ボタンをクリックして閉じる

 以上、「パソコンの設定」作業はこれだけだ。WWWブラウザーを立ち上げて、インターネットのウェブサイトにアクセスできるかどうか確認してみよう。スループットを知りたいなら、「OSO's Modem Site」にある「SPEED TEST」などで計測するといいだろう。同サイトは一般に公開されているものだが、Yahoo! BBの工事スタッフもスループット調査に使用する“半公認”と言ってもいい計測サイトである。

●Windows以外でもYahoo! BBが利用可能

MacOSの「TCP/IP」コントロールパネル。設定変更を保存後、IPアドレスなどが取得されていればOK
 ところでマニュアルには、Windows 95/98/MeのほかはWindows 2000の設定方法しか載っていないが、「TCP/IPプロトコルおよびDHCPによりIPアドレスが取得できるLAN機能があれば、Linux等のPC UNIXやMacOS(Ver.9.04以上、Open Transportは2.7以上)、Windows NTなど他のOSでも利用可能」と書かれている。

 本レポートでも以前に述べたが、例えばiMacでは、「TCP/IP」のコントロールパネルを開き、「経由先」のプルダウンメニューから「Ethernet」を、「設定方法」のプルダウンメニューから「DHCPサーバーを参照」をそれぞれ選択するだけで対応できた。Windowsパソコンよりも簡単だったくらいだ。

 なお、MacOSの「Ver.9.04以上、Open Transportは2.7以上」というのは必須ではなく、推奨スペックという意味のようだ(実際、Yahoo! BBのウェブサイトの説明には「推奨」と記されている)。ちなみに記者N宅のiMacを確認したところ、OSはVer.9.0.3、Open Transportは2.6.1だったことが今になって判明したが、1カ月以上もの間、特に不具合もなく接続できていることを報告しておく。

 参考までに、「初期導入オプションサービス」の「ADSLモデムおよびスプリッター取り付け工事」(先着100万名まで無料)を申し込むと、スループット調査までの作業をYahoo! BBの工事スタッフが出張代行してくれる。ただし、ユーザーのパソコンの代わりにスタッフが持参したパソコンで行なう点が違っている。したがって、ユーザーのパソコンを接続したり、各種の設定をする作業は、サービス終了後にユーザー自身であらためて行なわなければならない(このあたりは、有料の「パソコン、ADSL接続初期設定等」サービスの対応範囲となる)。

●複数のモジュラージャックがある場合の配線は?

 このように、「ADSLモデムの接続」と「パソコンの設定」を行ない、インターネットに接続するまでの作業はそれほど難しいものではない。30分もかからずに終わってしまう人もいることだろう。とはいえ、それは何もトラブルが起こらずに順調に作業が終了した場合のこと。「リンクが確立しない」「DHCPで設定が取得できない」「遅い」などの問題が発生することもあり得る。そういった場合は、マニュアルの「トラブルシューティング」ページにあるフローチャートをたどりながら、自分で原因を突き止めることになる。

 トラブルの原因としては、ケーブルのつなぎ間違いや断線、パソコンの設定ミスといったユーザー自身で対処できるものから、屋内電話配線自体の不良や電話局内の工事未完了、Yahoo! BB網内のトラブルといった、ユーザーではどうしようもないものまで考えられる。

 作業自体は簡単なものだが、DIY設置を選ぶユーザーは、そういったトラブルが発生する可能性があることをあらかじめ覚悟しておく必要がある。ただし、ユーザー自身で対処できないトラブルが発生した場合も、Yahoo! BBでは初期導入オプションの2次/3次サービスとして対応してくれる。パソコン/インターネット使用経験にもよるだろうが、まずはDIY設置でトライし、どうしてもトラブルが解決できなければ、Yahoo! BBの初期導入オプションサービスに申し込むという手順でもいいだろう。

 さて、これでYahoo! BBの導入作業については一通り説明が終わったわけだが、もう少し補足しておかなければならないことがある。実はこれまで説明してきたのは、電話1回線に対して宅内に1カ所しかモジュラージャックがない住宅の例。しかも接続するパソコン1台という環境を想定したものだ。

 ところが一戸建てなどの広い住宅では、1回線を分岐するかたちで複数の部屋にモジュラージャックを備えているところも当然あるだろう。しかしながら、そういった場合の接続方法はマニュアルには特に明記されていないのだ。

 次回は、複数のモジュラージャックがある住宅のユーザーがDIY設置を行なう際の配線について説明したい。また、ADSLモデムの仕様などもふまえながら、複数台パソコンでの接続についても触れたいと思う。

※レポート続編は来週掲載予定です。

◎関連記事
Yahoo!BB、本誌記者宅に導入してみました~その5

(2001/9/14)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ

ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp