【ブロードバンド】

PCCWJ、自動車サイト「Car@now」を開始~FOMAや110度CSも視野に

■URL
http://www.carnow.com/

Car@nowのサイトへ  パシフィック・センチュリー・サイバーワークス・ジャパン株式会社(以下PCCWJ)は、ブロードバンド対応の自動車情報サイト「Car@now」(カー・アット・ナウ)を開始した。ADSLなどの高速回線に加え、FOMAやCSデジタル放送を視野に入れた展開を図る。

 「Car@now」は、クルマに対して明確な意思や目的をもち、積極的にカーライフを楽しむアクティブユーザーを主な対象として、動画とテキスト、Flash画像を連携させたコンテンツを提供する。内容は自動車ジャーナリストによるコラム、新車発表・試乗レポート、モータースポーツ、特集、BBSなど全8ジャンルに分かれている。特にこれまで商用自動車系サイトでは扱わなかったテーマにスポットを当てる点が特徴で、たとえばモータースポーツでは、F1など一般メディアでも多く取り上げられるものは軽めに扱い、人気は高いが情報の少ないラリー関連ニュースやレポートに重点をおいて構成する。またノウハウを知りたい人は多いが、自動車専門誌でしか扱ってこなかったメンテナンス、チューニング、ドライビングテクニックといったテーマも集中的に扱うことで、他との差別化やユーザー取り込みを図る。

 コンテンツは1ヶ月に100本単位で追加され、常に新鮮な内容を見せるため、時間指定やシャッフル配信を自動で行なっていくシステムを導入している。当面は無料で提供するが、2002年度後半にはコンテンツを無料と有料課金部分とに分離し、有料ユーザーにはよりディープな内容を提供する方向という。また2002年春には次世代携帯電話「FOMA」や110度CSデジタル衛星放送などへのコンテンツを展開する予定だ。なおサイトの収益は動画による広告収入が主体となる。

 コンテンツの制作・運営はPCCWJの子会社である株式会社オート・メディアが担当し、「Car@now」の編集長には、雑誌「SpeedMind」やカービデオマガジン「Auto Evolution」「Rally Corse」などの編集長を歴任した北林茂氏が就任している(オート・メディアの代表取締役社長も兼任)。北林氏は「『Car@now』では深度の高いコンテンツを提供することで他との差別化をはかり、またメーカーとユーザーとの距離を縮められればと考えている。将来的にブロードバンドがメディアとして成功した時に勝つのはコンテンツホルダーだと捉え、他のプラットフォームを含めて、積極的なコンテンツ展開を図る」と語った。

 なおPCCWJでは、総合的なデジタルコンテンツではこれが日本では初めてのものとなる。今後は年内に家庭用ゲーム機へのネットワークゲーム投入のほか、2002年にはライフスタイルを意識したコンテンツ展開なども予定しているという。

PCCWJ内に設置された「Nowスタジオ」を特別公開 スタジオでのトーク生中継に、CG背景を合成して配信できる 背景を加えた映像。右はCar@nowの北林編集長

(2001/9/20)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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