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全国農業協同組合連合会が国産農畜産物のネットモール開設

■URL
http://www.ja-town.com/ (10月16日開設)
http://www.zennoh.or.jp/ (全農ホームページ)

「JAタウン」のトップページ。「お茶」「くだもの」「山の幸」といったカテゴリーまたは地域から商品を検索できる

 全国農業協同組合連合会(JA全農)は26日、ショッピングモール「JAタウン」を10月16日に開設すると発表した。全国のJA、経済連、全農が出店し、各地の旬の農畜産物を販売する。

 JA全農では現在、Eコマース事業として、JA組合員や取引先にインターネット基盤を提供するB2B分野と消費者向けのB2C分野の事業を推進しており、5年後に360億円規模の事業に発展させる計画だ。今回発表されたJAタウンは、このうちB2C分野を事業化するもので、JA全農にとって「初のEコマース事業」(JA全農代表理事会長の大池裕氏)となる。

 開設当初の時点で出店を予定しているのは、千葉県富里町農業協同組合(ゆで落花生、青い卵「アローカナ」など)、全国農業協同組合連合会高知県本部(室戸深層水ゆずぽん醤油、ゆずぽん醤油付きカツオのたたきなど)、全農パールライス東日本株式会社(産直・新潟コシヒカリ、米アレルギー対応米「AFT」ライスなど)ほか、全23店。2002年3月までの今年度中に50店に、さらに来年度には100店に拡大する計画だ。

 出店にかかる費用は入会金30万円、毎月の出店料が1万8,000円+売上の5%(合計額の上限5万円)。他のショッピングモールよりも安価に設定したとしており、出店者の負担軽減を図った。各店舗内のコンテンツは出店者側が用意することになるが、3カ月に1回程度の割合で出店者を集めた検討会を実施し、コンサルティングを行なう仕組みも考えているという。

 生産地または生産者直送を売りとした通販サイトはすでに多数存在しているが、これらとの違いについて、こだわりの商品を発掘して提供するという点では「狙いは同じ」だとしている。ただし、既存の直送サイトは各生産者の個性が表われている反面、扱う商品や農法などが限定されていると指摘。JAタウンでは、JA全農の全国ネットワークを生かしながら商品のラインナップで差別化、“国産農畜産物専門のNo.1ポータルサイト”を目指すとしている。

JA全農代表理事会長の大池裕氏。農畜産物を販売するだけでなく、特産物や地域に関する知識など産地からの情報発信も行なう「JAタウン」を、「消費者と産地を直接つなぐ手段」と位置づける JA全農事業改革推進部部長の古川泰典氏。モールのコンセプトは、“旬“こだわり”“安心”“ふるさとの香り”の4点だという。利用には会員登録が必要だが、ポイントサービスや会員同士のコミュニティーの場も提供する予定だとしている 「JAタウン」のキャラクター。名称は不明。もしかして“買える”と“カエル”を引っかけたのか?

(2001/9/26)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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