【ブロードバンド】

Stream Theory社、アプリケーションをストリーミング配信するシステムを日本で販売開始

■URL
http://www.streamtheory.com/
http://www.nissho-ele.co.jp/

Stream Theory社のCEO:Westerberg氏
Stream Theory社のページ。「Stream Theory」利用企業などの情報が掲載されている

 米Stream Theory社と日商エレクトロニクス株式会社は、Stream Theory社が開発したストリーミング技術を利用した製品「Stream Theory System」の日本での販売契約を締結し、11月より日本での販売を開始すると発表した。価格は約500万円~。

 今回販売する「Stream Theory System」は、アプリケーションソフトをストリーミング配信する製品。ユーザーは、サーバー側にインストールされているアプリケーションをストリーミングで利用することになる。

 「Stream Theory System」は、サーバー側の「Stream Theory サーバー」とクライアント側の「Stream Theory プレイヤー」という2種類のソフトから構成されている。サービス提供者は、サーバー側にアプリケーションソフトやゲームなどを置き、クライアントから要求があった場合、そのアプリケーションプログラムを必要なだけストリーミングする。一度ストリーミングされたプログラムはクライアントPCのキャッシュに一時的に保存され、使用している間だけクライアントPCに依存する形でアプリケーションソフトが動く形となる。「Stream Theory System」では、推奨帯域が384kbpsとADSL以上の環境なら十分で、同時接続人数は約1,000人となっている。これは、クライアントマシンがアプリケーションプログラムをブロック毎に分け、必要時だけストリーミングを行なうという方法によるものだ。また、セキュリティーや著作権問題への対応として、ストリーミングは暗号化して行なう。またストリーミングしたアプリケーションプログラムは、保存できない為、不正コピーなどを防ぐことができる。

 現在「Stream Theory」は、米国・台湾・香港などのゲーム分野などで主に利用されており、使用会社は34~5社に上るという。今後は、日本で日商エレクトロニクスが販売を代行し、プロバイダーやIDC向けに販売を行なう。また日商エレクトロニクスは、ゲーム分野などでのアプリケーション開発を視野に入れて現在研究中だという。新しいストリーミング技術の宿命として、いかに「Stream Theory プレイヤー」をクライアントマシンにインストールさせるかが今後の普及の鍵になるだろう。

(2001/9/27)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]


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