|
■URL
http://business.broadcast.com/
米Yahoo!は27日、企業が顧客、従業員、取引先の間で十分なコミュニケーションが図れるような新サービスを2つ発表した。米国で発生した同時多発テロ事件によって飛行機の利用が著しく制限されているほか、移動にかかるコストも増加しており、そうした問題に対処するためにも有効だという。
今日発表されたのは「Virtual Conference」と「Executive Communication Center」の2つ。業務はYahoo! Broadcast Services社が担当する。
Virtual Conferenceは、企業の中や外で開かれる会議をインターネットの双方向性を利用しながら仮想空間の中で行なえるサービスだ。これらの会議は生中継でも、オンデマンド放送でも行なうことができ、世界中のどこからでも参加できるというインターネットのメリットを生かすことができる。機能としてはプレゼンテーションとシンクロさせたオーディオあるいはビデオによる放送のインターネット中継、会議の参加者あるいは視聴者を交えた投票、質疑応答、文書共有機能、会議への参加者がどれくらいいるのかを確認する出席者確認機能、会議のアーカイブやホスティング、そして会議の種類によってはペーパービュー機能を利用することもできる。
一方のExecutive Communication Centerは、グローバル企業に時として発生する大事件などの緊急事態に、企業の幹部が全従業員にあたって即座に放送を行ない、必要な情報提供ができるサービスだ。これまで多くの企業では自前で放送ネットワークを有して社内放送を行なっていることが多かったが、このサービスを利用すればYahoo!に通知してから4時間以内に放送することができ、Yahoo!でも年中無休、24時間態勢で待機しているという。
米国での同時多発テロ事件以来、多くの企業では飛行機による出張を大幅に減らし、インターネットや電話による会議を増やしており、こうした分野の需要はますます増えそうだ。
(2001/9/28)
[Reported by taiga@scientist.com]