|
|
■URL
http://www.symantec.co.jp/region/jp/news/year01/011003.html
http://www.symantec.co.jp/region/jp/news/year01/011003b.html
 |
| ベロシラプターの外観 |
 |
| シマンテック代表取締役社長成田明彦氏 |
 |
| ベロシラプターの設定画面。クライアントからGUIで行なえる |
株式会社シマンテックは、同社初のハードウェア製品となるファイアウォール製品「Symantec VelociRaptor 1.1(以下ベロシラプター)」を10月31日より発売すると発表した。価格は600,000円～となっている。
ベロシラプターは、通常のファイアウォール製品で搭載されるパケットフィルタリング機能に加え、アプリケーションプロキシーやサーキットレベルゲートウェイ機能を搭載しているのが特徴。またOSは「Red Hat Linux 2.2」を搭載し、「Symantec Enterprise Firewall V6.5」と「Symantec Enterprise VPN V6.5」がインストール済みだ。
アプリケーションプロキシーやサーキットレベルゲートウェイとパケットフィルタリング機能を統合する「フルインスペクション技術」により、ベロシラプターを出入りする情報は7層全てのプロトコルスタックを通過する間にスキャン・チェックされる為、管理者はセキュリティー検査を細かく管理することが可能だ。また、アプリケーションプロキシーにより、HTTPやFTPの内部で発生するアプリケーションレベルでのバッファオーバーフローなどの攻撃を検出し防ぐことが可能だ。この機能によって、従来のパケットフィルタリング機能だけでは検知することが難しかったワームなどにも対応できるようになる。さらにVPNを統合することにより、リモート管理の際の通信を暗号化することが可能で、より安全な管理を行なうことが可能だ。
ハードウェアは、Sun Microsystems社の「Cobalt」の提供を受けた1Uサイズの筐体で省スペース設計となっており、省電力機能(50W以下)やフロントパネルロック機能、イーサネットポートを4つ搭載などの機能を備えている。また、ハードウェアの設定管理はリモートで行なうことが可能で、クライアントのWindows2000/NTマシンにソフトをインストールすることでGUIによる管理・運営が行なえる。
また、シマンテックは同日パートナー支援プログラム「シマンテック・パートナー・プログラム」を発表した。このプログラムは、従来の販売支援に加え、パートナー専用Webサイト「パートナーウェブ」での情報提供、セキュリティー技術者の為のトレーニングと認定試験の実施、シマンテックの技術サポート、営業サポートなどさまざまな面においてパートナーと密接な関係を築いていこうというプログラムだ。
シマンテックの成田明彦代表取締役社長によると「今回の新製品ベロシラプターとシマンテック・パートナー・プログラムの発表によって、シマンテックは新たなセキュリティー分野への進出を目指している。2001年の日本でのファイアウォール製品売上高は300億円と予想されているが、10%シェアの30億円の売上を目指したい」としている。
◎関連記事
■シマンテック、Nortonの新バージョン「2002シリーズ」を発表
(2001/10/3)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]