|
■URL
http://www.tepco.co.jp/corp-com/press/2001100308-j.html
http://www.tepco.co.jp/corp-com/press/2001100309-j.html
東京電力は3日、ISP向けに最大100MbpsのFTTH用ネットワークを提供する事業を開始すると発表した。2002年3月に東京都目黒区、大田区、世田谷区でサービスの提供を開始し、来年度中に東京23区と武蔵野市、三鷹市に拡大する。
今回のサービスは、あくまでもISPなど他の通信事業者に対して提供されるものであり、NTT東西の「Bフレッツ」のように直接ユーザー向けに提供されるものではない。ユーザーに対しては、ISP側からインターネット接続サービスと合わせて提供されることになる。サービスメニューおよび料金は未定だ。
東京電力では、電力ネットワークの運営・管理用に約5万3,000km(2000年度末時点)の光ファイバー網を持っているという。今回の事業では、これらの既存光ファーバー網を活用するほか、新たに約5万kmの光ファイバーを2005年度までに整備するとしている。
具体的には、アット東京のデータセンターに設置したNOCとエリア内に600カ所程度設ける「分散拠点」の間について既存の光ファイバーを利用。1~10Gbpsのネットワークを構築する。さらに分散拠点から各家庭までは、新たに整備する光ファイバーにより100Mbpsで接続する。なお、分散拠点から電柱などに設ける「引込点」までは先行的に整備しておき、引込点から各ユーザー宅までのラストワンマイル部分は申込時点でその都度敷設するとしている。
東京電力のFTTH網を利用してサービスを提供するISPは、NOCに1カ所で接続する形となる。東京電力グループの通信事業者に限定せず、すべてのISPに利用できるようにするとしている。また、NOCにはFTTH上で提供する独自コンテンツの配信拠点も設けられる。
このほか東京電力では3日、吉本興業と共同でブロードバンドコンテンツ配信のための企画会社設立についても発表している。FTTH事業の開始を見据え、2002年3月の事業会社化を目指すとしている。
◎関連記事
■東電とTTNet、100MbpsのFTTH実験サービス
(2001/10/3)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]