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■URL
http://www.kepco.co.jp/press152.htm
ケイ・オプティコムと関西電力は3日、三菱電機と共同でデータセンターの運営会社「株式会社ケイ・スクエア」を11日に設立すると発表した。大阪市内にデータセンターを開設し、11月上旬からサービスを開始する。
ケイ・オプティコムでは現在、関西一円に構築された光ファイバー網をバックボーンに活用し、PHSによる64kbpsの常時接続サービスを提供しているほか、この秋には2.4GHz帯の無線アクセスによる1Mbpsのサービスを開始する予定だ。また、ケイオプティ・サイバーポートとともにマンション向けの10Mbpsの光アクセスサービスも展開。さらに高速な100MbpsのFTTHサービスについても12月よりモニター試験サービスを実施し、コンテンツ配信事業のリサーチなどを行なう予定となっている。
今回設立が発表されたケイ・スクエアのデータセンターは、これらの光ファイバー網に接続する形となる。同社では、関西のブロードバンドコンテンツサーバーの集積拠点にしていく考えだ。施設規模は、開設時は1カ所のみで1,000平方メートル規模に止まるが、2005年度以降には3カ所で1万3,000平方メートル規模に拡大するとしている。
電力会社が自社の光ファイバー網を活用し、コンテンツ配信インフラを含めたFTTH事業の実用化を目指す動きが相次いでいる。100Mbpsクラスの光アクセスを用意するものだけでも、東京電力が7月から半年間の予定で100MbpsのFTTH実験を行なっているほか、中国電力が10月から、九州電力でもグループ会社の九州通信ネットワークにおいて12月から実施することを発表している。
このうち東京電力では3日、早くも事業化に踏み切ることを発表しており、コンテンツ配信の企画会社も設立することも決定した。また、中部電力でもこの9月まで1年間にわたって光ファイバーなどによるブロードバンドインフラの実証実験を行なっていた。この結果をもとに事業化について検討するとしており、今後、何らかの発表が期待される。
■ケイ・オプティコム「FTTH~100Mbps光ファイバー通信~」
http://www.eo-ftth.com/
■東京電力「ファイバ・トゥ・ザ・ホームの実用化実験サービスの開始について」
http://www.tepco.co.jp/corp-com/press/2001060501-j.html
■中国電力「インターネット高速接続実験」
http://www.energia-bb.com/
■九州通信ネットワーク「光ファイバ・ブロードバンド試験サービス」
http://bbtrial.qtnet.ne.jp/
■中部電力「光ネットビジネス実証試験公開展示について」
http://www.chuden.co.jp/kozin/fr_ftth.html
(2001/10/4)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]