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米Yahoo!がサーチエンジンを大幅に改良、表示方法も改善

■URL
http://www.yahoo.com/

 米Yahoo!が一週間ほど前からサーチエンジンとしての機能を大幅に改良している。Yahoo!では公式な発表を行なっていないが、利用してみた限りアルゴリズムなどに大きな変更があった模様で、良好な使用感を得ることができた。

 これまでYahoo!の検索フォームにキーワード入れてサーチエンジンとして検索をすると、該当するカテゴリーのリストが山のように表示されるだけでなく、それぞれのカテゴリーが非常に長いものだった。さらにその下にYahoo!に登録されているWebサイトのページが表示されていたが、あまりにも量が多く的中率が低いために実質的に不便な面があった。今回の改良ではそうした点が解消され、簡単な情報を得るためのサーチエンジンとしては最も使いやすいものの一つといえるほどになっている。

 まず検索結果として表示される量が大幅に減らされている。カテゴリーの結果は6つから10ほどが表示され、それ以上の情報が欲しい場合は「Next」のリンクをクリックすればよい。カテゴリーの表示方法も大幅に短縮され、カテゴリーの概要が理解しやすくなった。例えば、「東京大学」をディレクトリーから探すと、カテゴリーの表示は

  Home > Regional > Countries > Japan > Prefectures > Tokyo > Education >
  College and University > University of Tokyo

となるが、サーチエンジンで検索するとカテゴリーの表示は

  Japan > Tokyo > University of Tokyo
  Japan > Tokyo > College and University

などと表示され、非常に意味がわかりやすくなっている。もっともこれはカテゴリーが実際に短縮されたわけではなく、見やすく表示された別のリンクが作られただけなのだが、それでも検索している内容の概要をつかむにはわかりやすい。

 さらにカテゴリーの検索結果の下にはYahoo!に登録されたWebサイトの検索結果が20サイトほど表示される。ここで表示されるサイトもきわめて的中率が上がっており、現在インターネット上でさまざまな人がこのアルゴリズムについて推測しているが、ページタイトルに現れるキーワード、Yahoo!の編集者が書いたそのサイトについての説明内容、あるいはドメイン名の中にその検索語が含まれているか、などといった要素によって検索内容が決まるアルゴリズムとなっているとみられる。これに関してYahoo!からのコメントはないので詳細については不明だが、いずれにせよ使用感が大幅に向上したのは事実だ。最終的に検索結果がYahoo!の中から見つからなかった場合は、ページの最後に表示されるリンクからGoogleの検索結果を見ることができる。

 Yahoo!のディレクトリはすでに十分すぎるほど混乱しており、トップページからディレクトリを辿って目的の情報をさがしていくのは、もはや至難の業といえるほどになっているが、このサーチエンジンの機能と併用することにより、重要な情報を素早く検索して概要を把握するには便利なサーチエンジンになったといえる。Googleなどその他好みのサーチエンジンと併用することによってより素早く正確な情報得ることができるようになるだろう。

(2001/10/12)

[Reported by taiga@scientist.com]


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