【事業計画】

米Yahoo!、eコマース関係部署を「Yahoo!Shopping Network」に統合

■URL
http://docs.yahoo.com/docs/pr/release836.html

 米Yahoo!は16日、Yahoo!が保有するeコマース関係部署をすべて「Yahoo!Shopping Network」に統合することを発表した。このことによりこれまで別々に運営されていたオークション、ショッピング、案内広告、そして今回新しく設立されるディスカウントショップ「Yahoo!Warehouse」が一つの画面から利用できるようになる。このリニューアルは今月中に行なわれる予定だ。

 この新しいYahooショッピングは一つのYahoo!IDで利用することができるため、Yahoo!オークションの出品者はYahoo!Shoppingの顧客にも自分の商品を宣伝でき、逆にYahooショッピングの商店は、Yahoo!Auctionの顧客や、案内広告を探しに来た人に自分の商品を宣伝できるメリットがある。また、一つの検索窓からすべての店の商品が検索対象となるため、新品の商品から新古品、中古に至るまでの商品を容易に価格比較することができる。

 今回Yahoo!が新たに設立すると発表した「Yahoo!Warehouse」は、リサイクル品、企業の過剰在庫品、見切り販売品などを集めた大規模オンラインディスカウントショップ。扱う商品としては書籍、音楽、映画、ゲーム、コンピュータ、家電などの商品がある。Yahoo!Warehouseは今月末までにオープンする予定だが、Yahoo!では開業までに200万個の商品を個人や企業から集めたい意向だ。出品料は無料で、売り上げに応じて手数料が徴収される仕組みとなる。

 このように複数の種類の店を一つのショッピングネットワークとして統合する試みは、米Amazon.comや米eBayが行なってきた。例えばAmazon.comは、新品の商品を販売すると共に、ショッピングモール、オークションなどを統合し、検索によってすべての店の商品名を一覧できるようになっている。またeBayは、Half.comを買収し、固定価格による商品の販売をオークションと並行して行なえるようにした。視聴率調査会社の最近の調査結果を参考にすれば、Yahoo!もこの新しいショッピングネットワークの登場によりインターネットでいちばん大きいショッピングポータルとなる可能性がある。

(2001/10/17)

[Reported by taiga@scientist.com]


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