|
■URL
http://slashdot.org/article.pl?sid=01/10/22/1814211&mode=thread
プログラマーやオープンソースを関係者に人気のコミュニティーニュースサイト米Slashdot.orgがコンテンツの一部に有料購読制の導入を検討していることが明らかになった。
これは創設者のRob Malda氏の同誌への投稿により明らかになったもので、Slashdotの成長していく速さにトップページで表示されるバナー広告による収入だけでは追いついて行かなかったことが原因にあるという。Rob Malda氏はまた「2001年にバナー広告を売ると言うことは、1999年の時よりも極めてきついことなのだ」とも述べており、インターネット広告市場の減退がここにも影を落としている。
Slashdotでは、まず「スカイスクレイパー広告」と呼ばれる大きな四角いサイズの広告を記事の掲載されるページに表示する。この広告を導入するときには、広告が表示されることを望まない一部の人たちのために有料購読制を導入し、彼らは有料でコンテンツを閲覧できる代わりに広告などが表示されないというメリットを得られるという。この種の有料購読制がいつ、またどれくらいの費用で提供されるのかといったことはまだ未定だ。
Rob Malda氏はコメントの最後に「Slashdotは今や4歳になった。私は4年後もなおここにとどまっていたいと思っている」と述べ、コミュニティーニュースサイトの運営の厳しさを言外に滲ませている。
Rob Malda氏によるこの投稿の後、コミュニティーには多大な数のコメントが寄せられ、その中にはこのような決定をしたことに対する批判や、運営方法改善のためのさまざまな具体的なアイディアなどが寄せられた。
Slashdotは、以前にバナー広告をトップページの上隅に表示するかどうかで議論が白熱したことがあった。この時創設者で運営者でもあったRob Malda氏は大学生で、個人の持ち出しでサイトを運営していたが、サーバーや回線の確保の問題などからバナー広告の導入を決定した経緯がある。その後Slashdotは米VALinuxに買収されたため運営が安定したかに思われていたが、VALinux自身の経営も悪化しており、今後も苦しい運営が迫られそうだ。
(2001/10/26)
[Reported by taiga@scientist.com]