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■URL
http://www.111.tv/
http://www.kddi.com/
KDDI株式会社は、映像ポータルサイト「111.tv」(ワンワンワンドットティーヴイー)を11月6日より開始する。これによって、インターネット上のコンテンツ流通市場へ本格的に参入することも発表した。
「111.tv」は有料会員制で、映画や音楽、演劇、アート、アイドルなど多彩なジャンルの映像コンテンツを提供する。各映像コンテンツに、コンテンツ製作者によるWebマガジンや、ユーザーの視聴コメント、掲示板といったテキスト要素を組み合わせ、効果的なナビゲーションや、作り手・受け手間の距離感の短縮を実現させるという。
11月は香港スターのレオン・ライが主演する「ヒーロー・ネバー・ダイ」、デレク・ジャーマン監督作「エドワードII」、漫画家・いがらしみきおの異色作「大感傷仮面」、ドキュメンタリーの「ブルース・リー物語」、ダムタイプ「OR」など、約50本がラインナップ。コンテンツは会員登録をすればどのプロバイダーからも視聴でき(一部DION会員専用のものあり)、11月・12月はオープニングキャンペーンとして、1ヶ月900円の料金で全コンテンツが視聴可能だ。なお来年1月以降の料金設定は未定という。視聴にはWindows版IE4.X以上とMacromedia Flash、RealPlayer8.0以上が必要となる。
「111.tv」はKDDIがコンテンツの編成・配信、会員管理、決済といった運営を担当し、コンテンツ流通のプラットフォームを提供する点も特徴だ。これについて同社IT事業企画部の久永公紀氏は「通信事業者自体がコンテンツに手を出すことはインターネット以前はなかったが、インターネットのWebではコンテンツは不可欠なもの。またブロードバンドの普及で、今後さらにコンテンツ提供の機会が増えるため、腰を入れてやっていく方向」としている。また「『111.tv』は、“映像+テクスト”のトータルな可能性を追求する、視聴者と表現者のためのコンテンツ流通を実現する、視聴者のレビューなどを通じて作品の魅力を多角的に伝え、“新たな地平/感動”を伝える、という3つのコンセプトがある。現状のブロードバンドコンテンツは視聴者やコンテンツ製作サイドの視点が欠落しているものが多く、また視聴者サイドに立った時に、もっと表現方法は掘り下げられるはず。現在のコンテンツへの1つのアンチテーゼとして提案していく」(久永氏)と述べている。
KDDIでは「111.tv」で3年間で20万人の会員獲得を目標としている。
(2001/11/5)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]