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■URL
http://www.bitwallet.co.jp/
ビットワレット株式会社は、非接触型ICカードを利用したプリペイド式電子マネー「Edy」の運用を開始した。「Edy」は、コンビニエンスストアなどの実店舗のほか、ソニーグループなどのオンラインショッピングにも使える。
「Edy」の特徴は、プリペイドカード方式を採用し即時発行可能で、年齢、国籍を問わないことだ。プリペイドカード単体以外に、クレジットカードや、ソニーや東京三菱銀行など企業の社員証、コンビニエンスストア「am/pm」の会員証などに展開する。
チャージ(カードに入金すること)は、取り扱い店舗や銀行に設置した専用端末のほか、クレジットカードやオンラインバンクの口座からインターネット経由でも可能。オンラインショッピングで使う場合は、外付けのリーダー/ライター(数千円程度)が必要だが、将来的には携帯電話やセットトップボックスなどにICチップが内蔵される可能性が高いという。
入金端末 | 支払い端末 | リーダー/ライター |
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実店舗では、am/pm(2002年夏までに全1,400店導入)のほか、ゲートシティ大崎、品川インターシティやトヨタ記念病院(愛知県)、パーク24が運営する品川・大崎エリアの駐車場などが導入する予定だ。駐車場には、2002年1月より開始されるIPv6を利用した自動車インターネット実験「インターネットITSプロジェクト」での川崎駅前駐車場も含まれる。また、オンラインでは、So-netの「e-Mart」、ソニーファイナンスのオンライン決算技術「e-SCOTT」、Gazoo、ソニースタイル、凸版印刷の「Bitway」などが参加を表明している。
ビットワレットの川合成幸代表取締役社長は、「『Edy』にはソニーの開発したICカード技術『FeliCa』が使われている。この技術を使ったICカードは、世界で数千万枚発行されているが、今のところ1枚も偽造されていない」と語った。また、「2000年2月よりゲートシティ大崎で実証実験を行なってきたが、1回の平均利用単価は500円程度。買い物が早く済むので、継続して使いたいという声が多かった」という。
川合成幸ビットワレット |
出井伸之ソニー会長 |
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7日に行なわれた記者発表会には、ソニーの出井伸之会長も登場し、香港の地下鉄で使われているプリペイドカード「Octopus Card」を紹介した。これにもソニーの技術が使われており、腕時計内蔵型が販売されるなど成功しているという。「電子マネーの成功例は少ないが、『日本のYenがEdyに変わった』と言われるくらい『Edy』は成功すると思う」と語ったが、続けて「こういうのは数がないとだめだから、もっとバーっとやっていただきたい。発行枚数850万枚というのは桁が1つ足りない」と指摘した。
「Edy」は、2003年度までに、カード発行枚数850万枚、加盟店2万3,000店、個人用リーダー/ライター400万台の普及を目指す。
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(2001/11/7)
[Reported by okada-d@impress.co.jp]