【教育】

IT技術者養成と学校教育でのIT導入を推進するNPO「ILA」が設立

■URL
http://www.inet-learning.org/

右から慶応義塾大・金子教授、東大・市川教授
 公的な教育機関でのIT教育推進を目的とした団体「特定非営利活動法人インターネットラーニングアカデミー」(通称ILA・アイラ)が設立された。

 これは官・民・学が共同で運営するNPO(非営利団体)で、学校教育におけるIT技術者養成の推進や、高度情報通信社会での教育のあり方の研究開発・支援などを目的に設立された。理事長には慶應義塾大学の金子郁容教授、副理事長は東京大学の市川伸一教授が就任し、沖電気工業、サン・マイクロシステムズ、シスコシステムズ、日本オラクル、日本ヒューレットパッカード、マイクロソフトが特別協賛企業として参加している。

 具体的な活動としては、まずIT技術者育成プログラムを特別協賛企業の技術者育成カリキュラムなどを利用して構築し、学校などの教育機関などで展開する。また教員向けのIT研修プログラムの提供や、学校に向けてIT技術者を派遣するといった活動を行なっていく。さらに2002年度からの「総合的な学習の時間」の全面実施などで求められるIT技術を利用した総合学習について、プログラムの研究や実証モデルの提示、教育現場への支援などを行なう方向だ。

 金子教授は「旧来の教育システムは一方的で閉鎖的になりがちな面もあったが、教師は生徒が喜ぶことや必要とすることには積極的なもの。IT技術を利用した総合学習なども、手ごたえが得られれば急速に拡大するだろう」と述べた。

 なおILAは個人(教員主体)、および団体(学校法人主体)での参加が可能で、個人は入会費・年会費ともに1万円、団体は入会費・年会費ともに5万円となっている。

(2001/11/12)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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