【広告事業】

サイトに入ってから出るまで一つの広告主~NYTimes.comが新広告主法を開始

■URL
http://www.nytimes.com/
http://www.nytdigital.com/

 米New York Times Companyのインターネット部門New York Times Digitalは15日、「New York Times Surround Sessions」と呼ばれる新たな広告手法を開始することを発表した。

 これはNYTimes.comのサイトに読者が入って来たときから、記事を読み、最後にNYTimes.comのサイトを離れる時まで、主な広告スペースをすべて一つの広告主が利用することができるというものだ。このことによって広告主は複数のページを通して一つのメッセージを読者に訴えかけることができ、他の広告主のメッセージを気にすることなくブランドイメージを高め、読者の関心を引きつけることができる。

 この広告手法は、広告の業界団体IABが定めたフォーマットに従いながら広告配信技術を併用して実行される。今月から開始され、最初の広告主となるのは「E*TRADE Center New York」、「Nexium」、「Porche Cars North America」の3社だ。

 この広告手法の例としては、例えばNYTimes.comのサイトを訪れた読者がビジネス面を開くと、最上部に468×60のバナー広告、右に140×800のスカイスクレーパー広告が同じ広告主(たとえばポルシェ)によって表示される。読者が次のページに進んでコンテンツの内容は変わっても、広告主が変わることはない。さらに読者が特定の記事を読むために進むと、記事の中に336×280のリッチメディア広告が表示されるが、これも同じ広告主のものとなる。結果として読者はNYTimes.comのサイトを去るまでポルシェの広告を見続けることになる。

 この広告手法は、最初の段階ではコンテンツの内容に多く応じてターゲットする読者を決めるが、数カ月以内にNYTimes.comで登録されているデータベースの内容によって広告主がどのような人に広告を表示すべきかを決められるようにする予定だ。

(2001/11/16)

[Reported by taiga@scientist.com]


INTERNET Watchホームページ

INTERNET Watchグループinternet-watch-info@impress.co.jp