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■URL
http://www.doubleclick.ne.jp/
右からダブルクリックの木戸社長、清水隆管理本部長
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今回発表した中間決算短信では、売上高は17億5,000万円で前年同期に比べ28.6%増、営業利益は2億1,800万円の損失、経常利益は2億5,900万円の損失となった。ダブルクリックでは、2001年3月時点では売上高予想を22億5,000万円としていたが、8月に19億円、、9月に17億5,000万円と、2度の下方修正をすでに行なっている。これについて同社代表取締役社長の木戸孝氏は、「景気の低迷や米国のIT状況悪化、また同時多発テロ事件による不透明な状況などが大きい。またクリックレートや、これまでオンライン広告市場が倍々で伸びていた点などに依存していた部分は否めない」と説明している。
木戸氏は「オンライン広告市場が、本格的成長期へ以降する手前の踊り場状態にある」として、新市場を拡大する戦略の展開を表明している。具体的には、高度なeCRMを可能にするAdServerソリューションや、ブロードバンドや多様化するデジタル端末に対応した広告形態や配信、多彩な広告効果測定ツールの展開などを図っていき、2002年3月期の下半期単独での黒字転換を目指す。なお下半期の売上高予想は22億5,000万円。
また現在、同社の売上げの内訳は、広告代理店とメディアレップとしての「メディア事業」部門が74.3%、DARTなどの広告配信技術のASP提供や広告配信用サーバー(AdServer)のライセンス販売などを行なう「テックソリューション事業」が25.7%となっている。今後は「利益率のいい」(木戸氏)テックソリューション事業の比率を拡大し、2005年3月期にはテックソリューション事業が半数を超える比率を目指す。
(2001/11/22)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]