【イベントレポート】

「日本は世界最大のJava市場」John Gage氏

Java開発者向けイベント「JavaOne」が開幕

■URL
http://jdc.sun.co.jp/javaone/home/index.html

 サン・マイクロシステムズ株式会社は28日、神奈川県「パシフィコ横浜」を会場にJava開発者向けイベント「JavaOne」を開催した。JavaOneは80社を越えるJava関連企業の展示、100人以上の講師を迎えて行なわれる65程度のテクニカルセッションなどを中心とするJava開発者向けのカンファレンスで、会期は30日まで。米国以外でのJavaOne開催は今回が初で、国内外を問わず多くの開発者たちが詰めかけている。Javaの最近の流れとして、携帯電話やPDAに実装しているので日常生活で見かけることが多くなったが、一方ではバックエンドとして「XML Webサービス」が注目されている。

 


 

 JavaOneの初日基調講演のモデレーターとして米Sun Microsystemsのチーフリサーチャー兼サイエンス・オフィスのディレクターであるJohn Gage氏が登場した。John Gage氏は、「日本には約1,000万台のJava端末がある。日本企業は使い勝手のよい高品質のサービス開発で最先端を走っているからだ。その日本企業には世界のJava市場の牽引役になってほしい」と米国以外でのJavaOneを日本で開催した理由を語った。また、「JavaOneは多くの開発者が集っている『コミュニティ』の場である」と説明。多くの人と会い、多くの製品を見てこれからのJava市場発展に寄与してほしいと語った。

講演の途中で、サン・マイクロシステムズ株式会社代表取締役社長である菅原敏明氏も登場。日本のJava市場の優位性について語った。
John Gage氏「日本企業には世界のJava市場の牽引役になってほしい」

 XML Webサービスについては、米Sun Microsystemsのバイスプレジデント(JavaとXMLソフトウェア開発担当)であるRichard Green氏が講演を行なった。ネットワークの基盤としてJ2EEを用いたサーバー製品が登場する一方で、PDAや携帯電話などへのモバイル機器へも進出していると現在のJava市場を説明。次なるフェーズとしてSun Microsystemsは、「XML Webサービス」の実現に向けて「JavaONE」を推進している事を改めて強調した。インターネットを介してJavaプログラム同士が相互に通信をするのは開発当初からの念願で、これが実現すればサーバーからクライアントまでトータルなサービスとしてJavaを提供できるとして、「Sun Microsystemsでは、XMLの通信プロトコルであるSOAPやUDDIの標準化を働きかけXML Webサービスでは揺るぎない地位を獲得する」と語った。

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(2001/11/28)

[Reported by adachi@impress.co.jp]


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