【裁判】

米Excite@HomeがAT&Tへのブロードバンドサービスを停止~86万人に影響

■URL
http://www.fcc.gov/Speeches/Powell/Statements/2001/stmkp142.pdf
http://www.att.com/press/item/0,1354,4100,00.html
http://www.corporate-ir.net/ireye/ir_site.zhtml?ticker=ATHM&script=411&layout=0&item_id=232048
http://www.corporate-ir.net/ireye/ir_site.zhtml?ticker=ATHM&script=411&layout=0&item_id=232054

 北カリフォルニア連邦破産裁判所は11月30日、破産法に基づく清算処理を進めている米Excite@Homeについて「ケーブルTV事業者との契約を破棄することを認める」との判断を下した。破産裁判所は、現在の契約内容がExcite@Homeにとって金額的に不利な内容となっているためと説明。これを破棄した場合には、ケーブルTV事業者はExcite@Homeが受容できる新契約を結ぶか、そうでなければ@Homeのサービスが打ち切られる可能性がある。

 裁判所の判断は、Excite@Homeの債権者の求めに応じたもの。Excite@HomeはケーブルTV事業者を通じて、数百万人もの米国人にブロードバンドサービスを提供しているため、米連邦通信委員会(FCC)は破産裁判所にこのような状況を考慮するよう要請していたが、認められなかった。

 Excite@Homeとブロードバンド関連資産の買収に合意している米AT&Tは12月1日、Excite@Homeとの交渉を続けた結果、Excite@Homeとの契約を打ち切ることになったと発表。Excite@Homeのサービスを利用している顧客85万人を対象に、Excite@Homeから新しい「AT&TBroadband Internet」にサービスを移行することを明らかにした。

 これに対し、Excite@Homeは1日、AT&T以外のケーブルTV事業者と、ブロードバンドサービスを続ける方向で交渉を行っていると強調。AT&Tとは合意に至ることができないと確定した後、AT&Tへのサービスを停止したとしている。

(2001/12/3)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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