【業界動向】

ソニーやホリプロ、「統合メディア・コンテンツ研究会」を発足

■URL
http://www.artistgate.com/

 ソニー株式会社やイーバンク銀行、ジェンズ株式会社、株式会社ホリプロなど17社は4日、インターネット・放送・モバイルなどのプラットフォームの有効活用を目指す「統合メディア・コンテンツ研究会(IMCC)」を発足した。IMCCでは、一つのコンテンツを複数のプラットフォームで運用できるシステムの開発、配信インフラの検証などを行なっていく。

 IMCCでは、第一分科会としてブロードバンド専用サイト「アーティストゲート」を開設した。これは、VRMLやShockwave、Flashを活用したフル3Dのエンターテイメントサイトで、IMCC事務局では「3D空間で、ユーザーに新しい楽しみ方を提供したい」としている。アーティストゲートの推奨環境は、Pentium III 500MHz以上のCPU、下り500kbps以上の回線となっている。

アーティストゲート Shockwave版のエントランス (株)ホリエージェンシー主催のネットアイドルオーディション

 アーティストゲートは、VRML空間とShockwave空間の二つのエリアに分けられており、それぞれの空間の中で、音楽や映像などのコンテンツをユーザーが探し出して楽しむものだ。VRML開発にはソニーの技術が投入されており、スピーカーに近づくと音が大きくなるなどのVRMLの特性を生かした仮想“空中都市”が構築されている。なお、利用には、Fusionetics Player(Windowsのみ)が必要。

VRMLによる空中都市。移動はマウスのみで行なう 右の大きなスクリーンでストリーム動画が流れるほか、アーティストごとに楽曲の視聴、購入ができる

 IMCC事務局によると、すでに欧米ではTVのワンショットムービーなどをFlashで作成するなど、ワンソース・マルチユースな使い方がされているという。そのため、インフラ、システム、ビジネス、コンテンツホルダーといった多岐に渡る会社が共同でコンソーシアムの発足に踏み切った。今後、韓国Space Illusion社のWeb3Dエンジンやモーションキャプチャーを利用したアニメーション技術の導入や、ユーザーからのアイディア、デザインなどの提供を受け付けるとしている。

(2001/12/4)

[Reported by okada-d@impress.co.jp]


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