【事業展開】

トランス・コスモスなど、「ブロードバンドADソリューション」を発表

■URL
http://www.trans-cosmos.co.jp/new_f/release011206.html

右からMeasurecastのエドワード・ハーディCEO、トランス・コスモスの上野正博取締役、ダブルクリックの木戸孝社長、トランス・コスモスの船津康次副社長、Jストリームの白石清社長、ネットレイティングスの萩原雅之社長
 トランス・コスモス株式会社など5社は、ストリーミング広告の配信から効果測定までをパッケージにした「ブロードバンドADソリューション」を発表した。2002年4月から実験を行ない、6月から本格サービスを展開する予定だ。

 これはトランスコスモスとダブルクリック株式会社株式会社Jストリームネットレイティングス株式会社米MeasureCast社が業務提携して行なうもので、ストリーミング広告のターゲッティング配信から視聴率調査、効果測定およびフィードバックまでを、ワンストップで可能にする。ターゲッティング配信には、同じストリーミングコンテンツを視聴していてもユーザーの属性によって異なった広告を表示するタイプと、複数のストリーミング番組に広告を掲載する場合、瞬間の視聴動向を測定して最も効果的なサイトに広告配信を集中するタイプが予定されている。5社の役割分担は、トランスコスモスが全体のとりまとめと開発・運営、およびマーケティング・コンタクトセンターサービスを担当するほか、ダブルクリックはAdServer(広告配信管理サーバー)の提供や商品開発、Jストリームは配信インフラの提供、ネットレイティングスは視聴率分析とパネルリクルーティングでの協力、MeasureCastはストリーミング視聴率調査等となっている。なおMeasureCast社は、10月にトランスコスモスや米Nielsen//NetRatingsが資本参加した米国企業で、リアルタイムのストリーミング測定技術を持つ企業だ。

 トランスコスモスでは、一般ユーザーへの普及が進むブロードバンド環境上でターゲッティングした広告配信を行ない、そこに同社のCRMノウハウを活かすことで、「マーケティング・チェーン・マネジメント」が可能になるという。ストリーミングを使った広告配信によって、製品の特徴を深く消費者にアピールし、その効果測定をリアルタイムで実施、分析データを企業にフィードバックして新たな広告配信につなげる…という連鎖機能の実現を図る。これによって、常時適切な顧客対応ができるリアルタイムマーケティングを実践するという。

 「ブロードバンドADソリューション」は2002年4月の実験開始に合わせ、メディア企業やコンテンツプロバイダー、また広告会社・企業(広告主)を参加パートナーとして募集中だ。

(2001/12/6)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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