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ウィルスの流行と報道の関係を示したグラフ |
英国のウィルス対策メーカーSophos社のCEOであるJan Hruska氏が7日来日して、同社と昨今のコンピューターウィルスに関する説明を行なった。
Jan氏はまず、主に企業向けのウィルス対策ソフトを提供しており、日本国内では600社もの顧客を抱えていると同社の説明を行なった。同社の製品は、Windows NTやLinuxを初めとして20以上のプラットフォームに対応しており「ウィルスが存在しないプラットフォームもあるが、それらに対してもウィルスが発生したときに備えて研究をしている」と強調。例としてPalmOSを挙げ「半年前に初めて2種類のウィルスが発見されたが、数時間で対応できた」と新種のウィルスに対する対応の迅速さをアピールした。
また、最近のウィルスの動向としては、「メールを介して感染して、マイクロソフト製品のセキュリティーホールを利用して発病するウィルスが多く見られる」とNimdaなどを例に挙げた。また、「FBIが犯罪捜査の手段として、トロイの木馬型ウィルスが使われる可能性があり、ウィルス対策ベンダーは検知させるべきなのか迷っている」としたが、「これらのウィルスについてもSophosでは検知させる」と明確に示した。
また「ウィルスの流行」と「報道」の関係として、「ウィルスが流行るたびに大きく報じられて注目度は一気に上がるのだが、それは2~3日間と一瞬だけだ」と興味深い資料も提示した。
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(2001/12/7)
[Reported by adachi@impress.co.jp]