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米電気電子学会(IEEE)の標準委員会IEEE-SAは7日、加入者系ブロードバンド無線規格「802.16 (固定ブロードバンド無線接続システム用のエアーインターフェイス)」を正式に承認したと発表した。これにより、“ラスト1マイル”を安価に高速接続する方法として、大都市向け無線ネットワーク(WirelessMAN)に10～66GHz帯を用いる「802.16」規格を導入する準備が整ったことになる。
WirelessMAN標準規格の802.16は、大都市において大規模なケーブルインフラを構築することなく、無線接続を用いたブロードバンド接続のプラットフォームを構築可能にする。2年間かけて策定された規格で、公認標準化団体が初めて承認したブロードバンド無線接続の標準規格となる。この規格は2002年1月にリリースされる予定で、現在ドラフト版がIEEEが公開されている。
標準化により、異なるメーカーとの製品間で相互運用性を実現できる。同規格には、複数の物理層仕様に対応するメディアアクセス制御層(MAC)が含まれている。物理層は10～66GHz帯に最適化されているが、来年の夏にも策定が完了する改訂版「802.16a」では2～11GHz帯にも拡張する予定だ。
(2001/12/10)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]