【ストリーミング】

米Microsoft、ストリーミング技術の次期版「Corona」を披露

■URL
http://www.microsoft.com/presspass/press/2001/Dec01/12-11CoronaPreviewPR.asp

 11日、米国New Yorkで開催中のイベント「Streaming Media East 2001」の基調講演において、米Microsoft・Windows Digital Media部門担当Will Poole副社長は、ストリーミング技術「Windows Media Technologies」の次期版「Corona」(開発コード名)を披露した。

 Microsoftは、Corona技術の第1弾として、「Windows Media Services in Windows .NET Server」ベータ版を開発者向けにリリースした。その他のCorona技術には、「Windows Media Player」「Windows Media Audio」「Windows Media Video」「Windows Media Encoder」や「Windows Media Software Development Kit (SDK)」の新版があり、来年初頭にベータ版をリリースする予定だ。

 Coronaの最大の新機能は、バッファによる遅延をなくした「Fast Stream」で、ブロードバンド利用者が「即時オン」や「常時オン」といったストリーミング再生ができる。さらに同機能には、ストリーミング音声/動画を自動的に最適化し、利用可能な帯域をフル活用できるという。

 また、2種類の符号化方式「Windows Media Audio Professional」と「Windows Media Video codec」の新版を導入する。Audio Professionalは、Web上で5.1チャンネルのサラウンドサウンドの配信を可能にする。一方のVideo codecの新版は、従来版に比べて効率を20%高め、DVDの半分程のファイルサイズでHDTV並の動画を配信可能にするという。

 このほか、サーバーサイドのプレイリストに対応する、動的なコンテンツプログラミング機能を備えており、リアルタイムの広告挿入などが可能だ。また、プラットフォームは拡張可能で、アプリケーション開発者が、新しい商品やサービスをプレイヤーやサーバー、エンコーダーのプラグインモデルを通して提供できるようにする。

(2001/12/12)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net / yuy@ATTglobal.net]


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