【ウィルス】

IPA、ウィルス緊急警報を発令~年末に向け被害拡大の恐れ

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http://202.229.63.242/security/topics/alert131218.html
http://202.229.63.242/security/antivirus/7kajonew.html
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説明を行なうIPA職員

 情報処理振興事業協会(IPA)は、メール機能を悪用するウィルスの被害が急増し、クリスマスなどの時節柄さらに被害が広まる恐れがあることから、18日緊急警報を発した。

 IPAによると、12月に入ってから2週間程度で2,000件を突破しており、このままのペースだと、過去最悪だった2001年8月の月間2,809件を突破するだろうと予測している。また、「世界的にクリスマス時期は、お楽しみメールとして、添付ファイル付きのメールがやりとりされることが多い。それらの中にウィルス付きのメールが紛れ込んだとしても、元々、普段と異なった状況下にあるため、気が付きにくく、ついうっかり添付ファイルを開いてしまい感染被害に遭う可能性が極めて高い」ことも12月のウィルス届出が多い要因だという。

 また、要因の1つとして、「BadTrans」や「Aliz」などの「プレビューしただけで感染するウィルス」や「破壊活動を行なわないウィルス」などにより、感染していることに気付かずに長期間放置しているユーザーがいる事などを挙げた。この場合、ワクチンソフトでのチェックや、第三者に教えられるまで気付かないケースが多く、実際IPAには、「数ヶ月前に蔓延したウィルスに感染していると、第三者から教えられたので、対策を教えて欲しい」といった相談がくるという。

緊急警報を行なうIPAのサイト

 2001年度のウィルス届出状況としては、1999年3,645件、2000年11,109件、2001年22,516件(1月~12月途中まで)とここ数年倍増している。だが、感染率は1999年54%、2000年20%、2001年19%と確実に減少していることから、IPAではユーザーのウィルス対策は向上しているだろうと語っている。原因としては、「ワクチンソフトの導入率の増加」「怪しい添付ファイルは開かない」などのウィルスに対する基本知識の定着が挙げられるという。

 IPAはユーザーの相談例として、「ウィルスというものは1種類しか存在していないと誤解している」ユーザーや、「生物学的なワクチンと混同していて、1つのウィルスに対して1種類のワクチンを事後に導入すれば、解決できると思っている」ユーザーなどが多いことを挙げた。また、これらの例から分かるように、個人ユーザーのウィルスに対しての認識はまだまだ弱く、啓蒙活動が必要だと語った。

 具体的な啓蒙として、「ウィルス被害は起きるもの」「予防が一番大切」「自分で行なうこと」をあげ、危機意識を持つ事や、予防により被害を事前に防ぐことなどをユーザーが意識することが重要だと語った。また、IPAはホームページ上に「パソコンユーザのためのウィルス対策7箇条」や「メールの添付ファイルの取り扱い5つの心得」を公開し、ユーザーへの啓蒙活動を行なっている。

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(2001/12/18)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]


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