【レポート】

小泉総理が登場、堺屋氏は「ブロードバンド普及に劇的な効果」と絶賛

「インパク」の通年賞、第4四半期賞の表彰式が開催

■URL
http://www.inpaku.go.jp/
http://www.inpaku.go.jp/gate/ranking/quarter/04/index.html (受賞情報)

表彰式でスピーチする小泉総理
 12月31日をもって閉幕となる「インパク」の、通年賞と第4四半期賞の表彰式が総理大臣官邸で行なわれた。

 表彰式は前半が第4四半期賞、後半が通年賞の表彰を中心に、出席者のスピーチを交えながら行なわれた。第4四半期賞(10月~11月分)では、新千年紀記念行事担当大臣賞として静岡県による「“標高7000m!?”のワンダーワールド」、新千年紀記念行事懇話会座長賞として富士写真フィルムの「e-Photo日本を写そう」、紅茶水楼館の「紅茶水楼館」など、25点のパビリオン(サイト)と2組の個人が受賞した。

 また1年を振り返って優秀なパビリオンなどに贈る通年賞では、内閣総理大臣賞としてトヨタ自動車の「クルマ、夢と出逢いを語るもの」、新千年紀記念行事担当大臣賞としてえくせる工房の「4コマ漫画アメリカ体験記~えくせる絵日記~」、新千年記記念行事懇話会座長賞としてJ-フォングループの「J-PHONE SKY Pavilion」など14のパビリオンが受賞。また投書・投画の部(パビリオンが一般からの投稿を募集し、優秀な作品を推薦)での内閣総理大臣賞「塩の名産地めぐり~海の恵み『塩』の研究旅行記」など、3組の個人が選出されている。

 スピーチでは、まずは準備~開始時の担当大臣だった堺屋太一内閣特別顧問が登場。「準備期間が短くて大変だったが、関係者と全世界のインターネットファンの力を借りて、予想以上の成果を納めることができた。効果の面から見ても、インパクが始まってからインターネットカフェのブームが起こり、ブロードバンド技術の進化ももたらされている。特にADSLについては、2001年中にISDNからADSLへの移行は非常に困難だと言われていたが、インパク開始以降はあっという間に広がって価格も下がり、実に劇的な効果があったと言える。インパクをまた何年かのちに繰り返すことで、日本そして世界のインターネット技術を進め、かつ広げることができるのではないか」と述べた。現在の担当である竹中平蔵新千年紀記念行事担当大臣は、「若い頃アメリカで勉強していた時に、“政府が社会や人々にできるのは、呼び水を与えることと同時に、夢や期待を与えることだ”と教えられた。インパクというのはまさにそういうものになったのでは」と、インパクの1年を締めくくった。

 なお今回、インパク各賞の授賞式に初めて小泉純一郎総理大臣が登場した。小泉総理は「IT革命というと産業や社会の革命と思う人が多いが、一番変わるのは私たちの暮らしではないか。65歳になってからパソコンを始めてインパクに参加した人や、インパクで知らない人と知り合えたという人もいる。知らない人同士を結びつけたこともインパクの成果の1つといえるだろう」と発言。また今年注目を集めた「小泉内閣メールマガジン」について、「225万人もの人が読んでくれ、たくさんの読者の方からメールで意見をいただいている。これを今後の行政に生かしていきたい」との抱負も語った。

 インパクは最終的に503サイトの参加と約5億アクセスを集め、12月31日で終了となる。インパク関連の各サイトでは、現在終了に向けてイベントや特別企画などが登場している。

堺屋特別顧問 竹中大臣 小泉総理が内閣総理大臣賞の賞状を手渡した
大臣、編集長、審査員、受賞者が集まって記念撮影。右は「投書・投画の部」で内閣総理大臣賞を受賞した空田さんと西川さん。式の感想は「とにかく緊張しました!」

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(2001/12/19)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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