【調査結果】

10年後のインターネット像を予想する調査報告
~米国でWeb生誕10周年記念

■URL
http://www.sbc.com/News_Center/1,3950,31,00.html?query=20011218-2

 米国で最初のWebサイトが誕生して以来、今年12月で10年が経つ。Webサイト生誕10周年を記念して、米通信大手SBC Communications傘下の米SBC Internet Servicesが、過去、現在、そして将来のインターネット像について米国人の意見をまとめた調査報告を発表した。

 回答者の大多数(93%)は、今から10年後、インターネットは友人や家族、同僚などとコミュニケーションするための最も重要なツールになると考えている。現在、回答者の95%が電子メールを、過半数がインスタントメッセージングを利用しており、将来、コミュニケーションツールはますます重要な役割を果たすようになると予想している。

 なお、米国でWebが誕生して10年経つが、テレビや電話などの技術と比べるとまだ“幼年期”と言える。今後、インターネットが成長するための最も重要な改良点としては、ダウンロードの高速化(29%)、接続が中断されないこと(24%)、検索エンジンの改良(17%)などが挙げられた。また、インターネットの能力が最新技術によって向上するにつれ、従来のサービスがインターネットに置き換わると見られている。今後50年以内にインターネットへ置き換わるサービスとして、郵便業務(62%)、テレビ(59%)、小売り店(63%)、事務所(69%)などが挙げられた。

 インターネットの利用方法としては、多くの米国人が情報源として利用していると回答。情報源として利用する媒体として、過半数(53%)がインターネットを挙げ、書籍(19%)、テレビ(14%)、新聞・雑誌(10%)、ラジオ(2%)などの媒体を大きく上回った。

 10年後には、インターネットが実用的機能と社会的機能を備えるようになると多くの米国人は見ている。インターネットが社会生活の向上に役立つ分野として、教育・訓練(45%)、コミュニケーション(36%)、医療・健康(7%)、エンタテインメント(3%)、ショッピング(3%)、政治・行政(2%)が挙げられた。

 SBC InternetのB.J. Mamuzic副社長は「この調査では、Webがこの10年間で電話や電子レンジのように、日常生活に不可欠な要素となっていることが明らかとなった。我々は、インターネットがサーフィンするためのガジェットから重要なツールへと発展する目撃者となったのだ」とコメントした。

(2001/12/19)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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