【実証実験】

ソニーと日本テレコム、OFDMを使った次世代無線ネット実証実験へ

■URL
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200112/01-1220/
http://www.gatecity.co.jp/ (ゲートシティ大崎)

 ソニー株式会社と日本テレコム株式会社は20日、東京・品川の「ゲートシティ大崎」でOFDM方式を使った2.4GHz次世代無線インターネットの実証実験を実施すると発表した。これは屋内外でのホットスポットインターネットサービスを視野に入れたもので、期間は2002年2月より1年間の予定。

 ソニー広報によると、実験で使われる無線規格はIEEE802.11に準拠したもので、2.4GHz帯の無線インターネットでは初めてOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex:直交周波数分割多重)方式を無線アクセス方式に使う。そのため、実験では既存の技術を使いながら、ソニー独自に開発した機器を用いるようだ。

 OFDM方式とは、複数の搬送波の一部が重なりつつも、お互いに干渉しない程度まで密度を高めるもので、マルチパス(壁などで反射した電波による干渉)に強いという特徴を持つ。すでに、地上波デジタル放送や、電灯線モデムなどに利用されている。利用するチャンネルの周波数帯域幅を切り替え変えることが可能。実験では、1チャンネルあたり最大18Mbps(7チャンネル)にしたり、36Mbps(3チャンネル)にするなど、さまざまな干渉や実効性の調査を行なう。

 実証実験のバックボーンは、日本テレコムの光ファイバー網を利用する。実験は当初、ソニーの技術スタッフなど一部関係者で行なわれる。一般モニター募集など、具体的な予定は未定で、広報によると「その可能性もある」とのことだった。

(2001/12/20)

[Reported by okada-d@impress.co.jp]


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